国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   コロの思い出   ちょび

 私がようち園の年中の時に、ハムスターをかいました。そのころ私は「とっとこハムたろう」というアニメを見ていました。たぶんそれを見てハムスターをかいたいと思ったのでしょう。お父さんも
「さいきんはハムスターをかっている家が多いんだよ。きっとハムたろうのえいきょうだね。」
と言っていました。
「いろんなしゅるいがあるね。」
ハムスターを買いに来て、初めてこんなに多くのハムスターを見ました。
「これにしよう。プリン色だし。」
「いいよ。」
プリンがすきな私は、プリン色をしたハムスターを買いました。
 家に帰ってかっ車に乗せると、コロコロとまわしています。
「コロコロしているからコロね。」
私は、コロという名前をつけてあげました。
 ある日、コロの耳に、できものができました。動物病院に行ったら、しんさつけんに「税所コロ」と書いてあって、お母さんと二人でわらいました。
 コロのお家もきたなくなってきたので、そうじしようと思いました。
「どこにコロをおいておく。」
私はお母さんに聞きました。
「つみ木でお家でも作って、その中に入れておきなさい。」
「はあい。」
私はつみ木でコロのお家を作りました。
「コロ、おとなしくしているんだよ。」
ふと、目をコロからコロのお家をそうじしているお母さんにむけました。
「ほら、佳穂はコロを見ていなさい。」
「はい。」
「コロ、もうすぐだよ。」
見ると、コロがつみ木の間に足を入れて上っています。まるでどろぼうがろうやからにげだそうとしているみたいです。<<たとえ>>「でもにげられないだろうな。」私はそう思いながらテレビを見ました。テレビがコマーシャルになってから、コロのことを思い出しました。コロを見てみると、コロがいません。私はあちこちさがして、やっとコロがテレビの下に入っていくのを見つけました。私は少し安心しました。でも、いそいでお母さんをよんで、二人でつかまえました。コロはすばしっこいし、テレビのすき間に入っていったのでつかまえるのが大へんでした。たぶんお母さんは、「もう、佳穂は。ちゃんとコロを見ていないんだから。」と思ったでしょう。
「お父さん、お父さんはむかし何をかっていたの。」
私はおとうさんに聞いてみました。<<聞いた話>>
「お父さんは金魚をかっていてね、金魚をきれいにしてあげようとしてせんざいを入れたら、死んじゃったんだよ。おじいちゃんにおこられたよ。」
と、わらっていました。私はわらいごとじゃないと思いました。
 私はお母さんに、
「コロのめんどうをきちんとみる。」
と言ったのに、みていませんでした。もっとコロのめんどうをみればよかったです。<<自分だけが思ったこと>>

   講評   kan

 こんにちは、ちょびちゃん。かぜをひいていたそうですが、もうだいじょうぶかな? 春ももうすぐ。このあいだ、うぐいすの泣き声を聞きましたよ。
 さて、今回はコロちゃんというハムスターを飼っていたときのお話を書いてくれましたね。ペットを飼うのはコロちゃんがはじめてだったのかな? お店で選んだ時のこと、名前の由来、それからコロちゃんのだっそう事件と、いろんな思い出を書いてくれました。ずいぶんたくさんの思い出を残していってくれたのですね。
 ★題名の工夫★作文の内容にピッタリな題名をつけられました。ほんとうに思い出まんさいだものね。
 ★たとえ★ ちょびちゃんが積み木でつくってあげた臨時のお部屋から脱走しようとするコロちゃんのことを「まるでどろぼうがろうやからにげだそうとしているみたい」と表現してくれました。必死だったのですねえ、コロちゃん。きっと広い世界をのぞいてみたかったのでしょう。冒険心のあるハムスターだったのですね。
 ★前の話聞いた話★ お父さんのエピソード、おもしろいです。金魚さんをきれいにしてあげようと洗剤を入れてしまったなんて。お父さんにもそんな発想をしてしまう子ども時代があったのですよ。あまり想像できませんか?
 ★いろいろな言った★ 今回もよくできています。「言いました」のかわりに「聞きました」「わらっていました」という表現をつかうことができましたね。
 ★自分だけが思ったこと★ 「もっとコロのめんどうをみればよかった」と少しこうかいしたのですね。先生にもそんな思い出がありますよ。結局めんどうをみているのはお母さん。ざんねんながらコロちゃんは死んでしまったけれど、チョビちゃんの思いはきっと伝わっていますよ。
 
 今回はお母さんの立場になってお母さんが思っていることを想像してみることができましたね。とっても上手です。「たぶんお母さんは・・・・・・と思ったでしょう。」というところですね。この方法をつかって、たとえば「コロはたぶん、かごの外の世界をのぞいてみたかったのでしょう。」と書くこともできますね。これからもどんどんつかってみましょう。
    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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