創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   いってらっしゃい。   ノンキィ

 学童の遊びは多くの抽象思考力が入るのできわめて多彩なものとなる。また、同じ頃に遊んだ幼友達の味は後の人間関係を作る基盤を持っている。ゲームは遊びの一種に過ぎないとはいえ、それらを通して子供に倫理の基本的訓練が行われる。彼らの新鮮な感受性と奔放な空想力を発達させるために、学校の国語教育や作文の授業はとても大切である。
 最近小学生の学習塾へいく割合が右肩上がりに上昇しているそうだ。それも中学受験を控える5,6年生だけでなく、まだ入学して間もない低学年の総数も想像以上に多いらしい。そんな話を聞いて、小学校のころの自分を思い出してみた。・・・・・・案の定、家に帰って鞄を置くと同時に友達の家に直行した記憶しか浮かばない(笑。私は中学受験組だったので最後は塾にも行ったとはいえ、思えばそれまでは毎日遊びほうけていた。遊びと勉強とどちらが大切かという問題は非常に難しい。どちらにも当然長所があり、と同時に深い落とし穴も併せ持っているのだから。
 遊び、といっても様々だが、ここでは複数の人数でしか出来ないものとしておこう。私たちが日常生活の中で出会う多くの人との関係を円滑に保っていくためには、やはり相手の立場に立ってみることが外せない要素となってくる。もし自分がこういう行動をとれば相手はどう思うだろうかというような、思いやりの心がなければならないと思っている。例えば公園でドッヂボールをするとき、基本的なルールを始めに決めなければならないし、外野とのパス交換でいかに相手チームをたくさん当てるかということも考えなければいけない。そういうことを考えるときに子供は、相手の意見を聞くことや皆で協力してプレーすることの大切さを体感する。このようなことは、机に向かってどれだけ知識を頭に詰め込んだところで身につくものではないはずだ。つまり遊びは子供にとって最適な、人間らしく生きるための知恵を身につけられるものだといえる。(意見1)
 そうはいっても、やはりまだ幼いときから少しずつ、大きくなったときのための基礎学力を蓄積していくことも無視してはいけない。遊ぶことによって社会的ルールは身につけていても、実際に社会に出て会社で働くときにまるっきり教養がない、と採用してもらえなければ元も子もない。また、他人に対する深い友情も愛情もそれを言語化するだけの語彙力や知識がなくては動物と同等だろう。小学校で学ぶのが、そんな基礎的な一般教養ばかりであるのも納得できる。新しい知識を吸収することは私たち人間にとって良い刺激となることに加えて、未来の自分のために欠いてはならないことなのだと思う。毎日歌って暮らしていたキリギリスは音楽に対する高い技術や豊かな感情を身につけたかもしれない。けれど結果的に厳しい冬をたくましく乗り越えたのは、夏の間に生きていくための必要なものを地道に収集した蟻のほうだった。遊ぶことによる利点はたくさんある。だが子供にとってそれと同じくらいの重要な基礎学習を、おろそかにしてはいけない。(昔話)(意見2)
 こうなるともう残された結論はただ一つだ。つまり、これから羽ばたこうとしている子供たちは、遊びと勉強という二つの車輪からなる自転車に乗って、未来への道をひたすらに突っ走っていかなければならない。「多すぎる休息は、少なすぎる休息と同じように疲れさせる」といわれる。つまり、休息と仕事や勉強の類のもの、どちらも同じように尊重せよという教え。現代の日本ではそれが大きく勉強の方に傾いていることが大きな問題となっているわけだ。小さいときにしか身につけられない基本的な感情が欠けていると、きっと一生本当の意味で強い心を持たずじまいに終わってしまう。自転車は前輪も後輪も同じ大きさでなくては乗り手にとって不都合である。人間として必要な知識と感情が出来るだけたくさん詰まった車輪のついた自転車に乗せて、子供たちを送り出してあげて欲しい。(名言)(総合化)

   講評   nara


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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