国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
自分の人生は自分の手で えあゆ
自分の人生は自分の手で
文音
上野の博物館で初めて見た縄文土器の異様な文化に触れたとき、初めて「日本」を身を持って発見したと思い、底の底から戦慄した。欧米のほうばかりに目を向け、全ての価値判断を預けて己を空しくしている現代日本。しかし、その欧米文化自体が壁にぶつかって、存在を絶望的に失いつつある。西欧文化の系列と全く反対の出発点に立った、縄文文化とか、マヤ、インカ、北米インデイアン・・・人つながりの通じ合い。この魂の風土とも言うべきものを見極めあい、再発見、再獲得し、開いていくことが境文化の運命のためにも大事なのだ。西米世紀末以来のいわゆる芸術運動、エリートだけの、「芸術」の枠内での戦いは空しい。民衆全体、風土の生活全体に響き、うねりを及ぼすような運動であるべきだ。(要約)
確かに、北米の文化を取り入れることは大切なことであると私は考える。例えば現在、日本、そして世界中で普及されてきているファーストフード店の「マクドナルド」は、当初ハンバーガーショップではなく、それ以前からアメリカ全国にあった料理であったそうだ。しかし、それから次々と発展していき、その後の世界展開により広く認知されるようになった。私たち学生にとっては手ごろな価格で、気軽に友達と一緒に行けて、人気がある。また、現在開催されているトリノオリンピックでも「マクドナルド」は、世界中から店の店員が集められ、大活躍しているそうだ。(複数の意見一・体験実例)
しかし、日本的な文化を守っていくことも大切であると私は考える。たとえば、昔話の中のひとつ、「花さかじいさん」では、おじいさんがまいた死んだ犬の粉骨によって見事立派に育てあげられた、桜の木は、日本人にとって大切な思い出であり、貴重なものであったからこそおじいさんは、お殿様に大変ほめられて、たくさんのご褒美をもらうことが出来たのである。私たちは、この花さかじいさんのように、他の国の文化を学んでいきたいのならば、第一に自分の国(つまり私たちに散っては日本)の文化をしっかりと身に付けておかなければ、何一つ他の国の文化も身に付けることが出来ないと私は考える。(複数の意見二・昔話実例)
確かに、北米の文化を取り入れることも日本的な文化を守っていくこともどちらも大切なことであると私は考える。しかし、一番に大切なことは、自分が決めたひとつの目標に向けて、達成しようとする努力、そして熱意である。また、「自分が考えるとおりに生きなければならない。そうでないと、ついには自分が生きたとおりに考えるようになってしまう。」という名言もあるように、常に私たちは自分の意志で生きていき、自分自身で自分の人生を歩いていかなければならないのである。それは、小さかろうと大きかろうと関係なく、生きている以上はみんな同じ立場であると私は考える。私は、これから大人へと成長していくと同時に、しっかりと自分の心の中に自分の人生を作り上げていき、それをゆっくりとでもいいから、歩いていきたいと思う。(反対意見への理解・総合化の主題・名言の引用)
講評 hota
3週目は、お留守かと思っていましたがお話しできてよかったです。早いもので、もう2月の課題は全部書いてしまいましたね。いよいよ、3月にはまた進級テストもあります。まあ、文音さんは心配ないですけれど。
要約はOKです。
意見の一、いいのですが「北米の文化」ではなく、ここは「欧米の文化」としましょう。マクドナルドを始め、確かに北米の文化は日本の文化に大きな影響を与えていますが、やはりヨーロッパ諸国の影響も無視できないですね。欧米の文化に追いつき、追い越すことを目標に、日本は頑張ってきました。
意見の二と「昔話実例」もOKです。
結びの段落、「総合化の主題」もうまくまとめてありました。理想を言うなら、「総合化の主題」も、できれば欧米と日本、という関係の上でまとめることができたら、なおよかったね。「日本人としての自分をしっかり持って、国際化に対応していこう」など。難しく言うと、「日本人としてのアイデンティティを確立する」ということになるのですが。
全体としては、構成も項目もとてもしっかりと書けていました! 点数もよかったね。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
|
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)
| |