低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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欲張ってこそ青春!! PINPA
学童の遊びにはごっご遊び、ボール遊びなどの様々なものがあり年齢によって変化していく。実に想像力・抽象思考力を持っている子供たちは多彩に7・8歳ごろになるまでごっこ遊びをする。同じ遊びの中でも少しずつ変化や工夫を加えながら繰り返し遊ぶのだ。またボール遊びなどというもののでは5歳まで・5歳以後・11、12歳ごろという3段階でルールということについての発達がある。ゲームは遊びとはいえ社会的ルールを守ること、他人と協力することという論理の基本訓練が行われているのだった。さらに遊びの中で創造性が発揮されると、創造的活動にもつながる。作家になるほどの人間でもなく学童期は空想の世界が花開くのだ。彼らの感受性と空想力を発達させれば、大人たちの卑怯な現実を乗り越えさせ新しい精神の世界を生み出す基礎となる。そのために大人はなるべく子供から、この芽を摘んでしまわないようにするべきなのだ。
子供のころの遊びから得るものというのは多い。
実際子供のころ行う遊びというのは周りに視野を広げるという点から非常に大切なのではないかと思う。
私は周りの友達と比べるとごっこ遊びの卒業が遅かった。そのこともあり思い出すごっこ遊びが小学校4,5年のものが多い。例えば図書館ごっこ、忍者ごっこ、旅行会社ごっこ、そして株ごっことまでハイレベル(?)な遊びをしていたのだ。
旅行会社ごっこなどの遊びならば、近くの旅行会社のお店に置いてあるパンフレットを取ってきて計算機を用意して準備OK!!お客さんと店員さんに分かれ、旅行先や値段についてなどまでも話して契約書までも書くという内容だったのだ。
株ごっこでは人生ゲームのボートを取り出し、「○○マンションの株は今下がっているのでコチラの株にも投資することをお勧めします。」などと一人前に話してみたりなどしていたのだ。
このように子供ころの遊びというのは、職業に就くということで新しい視点で世界を見ようと志すことが出来、得るものも多いのではないか。
しかし、遊びだけではなく勉強もしなくては得られないこともある。
シェイクスピアの名作として知られている『ベニスの商人』。バサニオは結婚するために結婚資金を必要とし、親友のアントニオにお金を貸してもらう。しかしアントニオは有り金をすべて外国の商品に使ってしまったため船が帰ってくるまではお金がなかった。そのためケチな大金持ちの金貸し屋のシャイロックにアントニオの名前でお金を借りる。その時に冗談のつもりで書いた『もし期限までにお金を返さなかったら、アントニオから肉を1ポンドはぎとる』という証文がその後命取りになってしまう。アントニオは船が沈没し無一文になってしまい、証文によりアントニオは殺されることになってしまう。そこをバサニオの妻ポーシャが知恵を働かせアントニオの死を止めたという話だ。
このようにアントニオの死はポーシャによって止められたように、知恵と勇気がなければ解決できないような大きな壁だってあるのだ。
遊ぶことも大切だが、勉強は自分のためになる一番の武器となるやも知れないのだ。
けれども一番大切なのは遊びでも勉強でもなく、自分の1度きりの青春を悔いが残らないように毎日一生懸命に生きていくことなのではないかと思う。『1度きりの人生なら、きれいに咲かせて見せましょう』という名言もあるように勉強も遊びもスポーツもと欲張ってもいいではないか。今しか出来ないことを欲張ってこそ青春なのではないかと思う。
講評 mako
ごっこ遊びの体験が具体的でおもしろかった。最後のまとめもいい。シェイクスピアのお話はよかったけれど、勉強の大事さをあらわす実例というよりは知恵と勇気になってしまったね。昔話や長文から実例を見つけてくるのは非常に難しいです。わたしもいいのが思い当たりません。読み書き計算もある程度は遊びで覚えられるものね。勉強しなければ身につかないものって何だろう?
遊びも徹底的に追求しようと思ったら知らないことがいっぱいあることに気づく。自然に覚えることのほかに、知りたいと思わないと知ることができないことがある。それが勉強するということではないでしょうか。知りたいことが何もない人はつまらないだろうね。ミステリーとか謎とか好きな人、いっぱいいるよね。だから本当はみんな勉強好きなんだ!?
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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