創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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手作りおめんでまめまき ナディア
「さあ、明日はいよいよおめん作りに入ります。ダンボールやあきばこがあったらもってきてください。」
たんにんの河野先生が大きな口をあけて言った。
「ハーイ。オレ家にたくさんダンボールあるぜ。」
「わたしも。」
「はやく作りたいや。」
男の子の声や女の子の声がいっせいに広がった。その声は天じょうにぶつかっては教室のあちこちひびいた。
「もう少ししずかにしゃべりなさい。ろうかの下のかいだんまで聞こえてしまいますよ。」
先生がどなった。すると、みんなは下をむいてしまい、口は一つもきかなかった。かえりの時間がくるとみんなは教室の外へと一もくさんにかけていった。
そのつぎの日、ドアをがらがらっとあけ、にもつを両手に下げながら
「先生おはようございま〜す。おめんのざいりょうに使うものをたくさんもってきました。」
つぎつぎとみんなはそう言いながら入ってきた。
三時間目の図工の時間がきた。はじめに色紙をえらんだ。赤、青、白、黄、オレンジ、みどりの中からわたしは黄色をえらんだ。
「なににしよう?う〜ん、犬にしよう。」わたしはさっそくはさみで切り込みを入れた。それをかさねてはなのふくらみを作った。つぎに犬の形に切った。「あれっ?犬に見えない。どうしよう。そうだ、色も黄色だしきつねにしよう。」千まい通しで目のぶぶんにあなをあけた。まつ毛を書いて真っ赤なおはなをつけたらきつねのおめんのできあがり。少し大人っぽくなった。自分でおめんをかぶってみると大きすぎた。「お母さんにかぶってもらおう。」
二月三日、節分の日。
「今日はまきずしを食べるんでしょ?かんぴょうとたまごときゅうりとでんぶ。わたしねえー、でんぶとたまご大すき。まるでわたがしみたいにふわふわしてるから。」
わたしがお母さんのそばでよだれをたらしながら言った。
「うん、そうね。でんぶも卵も乗りもごはんもかんぴょうもきゅうりも全部よ〜くかむとあまみがでてくるのよ。」
お母さんが耳にかみの毛をかけなおしてから言った。わたしは全部よ〜くかむとあまみがでるなんてはじめてしった。
「さあ、手をあらってらっしゃい。いよいよまきずしを食べるわよ。今年の恵方は南南東よ。げんかんにあるキティちゃんのすな絵の方をむいて食べるのよ。」
お母さんが南南東の方をゆびさして言った。わたしとお母さんはむごんでまきずしをまるかじりした。一本全部食べきるとおなかがけっこういっぱいになった。
つぎはまめまき。かくへやに三つぶずつ。リビングとベットのへやとお父さんのへやにまめをまいた。トイレとおふろばにはまめはまかなかった。リビングでまめをまいているときにお母さんがかぶっていたきつねのおめんにめいちゅうしてきつねがかわいそうだった。
今日はいろいろなことをしてつかれてしまったのかぐっすりねむってしまった。
講評 hutu
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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