低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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無駄ということ こずっち
私は世界史の授業が大好きで、他の科目よりも目が冴えて板書だけでなく、口頭で済ませてしまう部分も一字一句写している。白地図も自分で書いて歴史の流れを覚えるのが常になっている。ある期末テスト直前、友達に「世界史の勉強の仕方を教えて欲しい」と言われ、私も協力することになった。下校中歩きながら4人くらいで「九カ国条約の内容は?」などと問題を出して答えたりしながら覚えた日が続いた。私も友達もそれが楽しくて、正統な勉強ではないのだが下校という無駄な時間を使って余裕のある勉強ができた。友達はテスト後「皆で覚えた所は全部解けた」と嬉しそうだったので私も良かったと思った。
確かに正統に物事を行うことも大事ではあるが、無駄かもしれない余裕という部分をちょっとでも持っている方が人生も楽しく生きられるのではないかと私は思う。大体切羽詰まっているとできることもできなくなってしまう。つまり無駄とは必要ないわけではなく、使い方次第で生きる糧にできるものである。
講評 nane
読み返してみると、ほのぼのとしてくる文章だね。
こずっちさんの楽しい学校生活が伝わってくる。
勉強でも仕事でも、効率をよくするということは大切だけど、公立だけを追求すると、「モモ」に出てくる灰色の男たちのようになってしまう。人生の目的の一つは楽しく暮らすことにあるのだから、多少能率は犠牲になっても面白おかしくやっていくことが大事なんだろうね。
結びの「つまり無駄とは必要ないわけではなく、使い方次第で生きる糧にできるものである。 」は、意味はわかるけど、もう少しすっきりできるかも。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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