国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の美人   梅好き

科学は記述から始まる。現象をコトバで記述する。ある現象とあるコトバが厳密に一対一に対応しているならば、誰が現象を記述しても同じ記述になるはずだ。ところが、そうは上手くゆかない。そのことは、記述から現象を再現してみればわかる。科学は記述なしには成立しない。だから科学はパターンが人によって異なるのはあまりありがたくない。そこでパターンを固定しようと努力することになる。我々の日常の世界では、コミュニケーションが成立すれば、イヌとは何か、ということが定義できなくとも、別に問題はない。しかし科学は、できることならばコトバを厳密に定義できるものにしたいのだ。(要約)言葉を厳密に使うことは大切だ。(是非の主題)
 その理由は、第一に曖昧な言葉では、誤解を招くことがあるからだ。(複数の理由一)例えば、「いい。」という言葉。この単語一つには、私が数えただけでも、二つの意味がある。まず一つ目は「良い」と言う意味。「それいいよね。」などと使う。もう一つは、断るときや、いらないときに使う「いい」。例としては、「私はいいや。」など。二つの「いい」でも、全く正反対の意味になってしまう。友達に「これ良くない?」と聞かれ、「いい。」と言ったとする。少し無理やりな気がするが・・・、それは置いといて。その子は、「良い」と言う意味で発言したのか「私はいいや。」と言うつもりで言ったか。彼女にしかわからない。その後、その二つの文字で誤解を招き、友情は・・・。とまあ、こんなのはオーバーな話は無いだろうけれど、そういうことには、要注意ということだ。
 その理由は第二に、厳密な言葉で表現すれば誰にでもわかりやすいからだ。(複数の理由二)データによると携帯電話の加入台数は2002年12月末で73,514,100台となっているが、言葉だけが頼りのコミュニケーションではますます言葉を厳密に使うことが望まれるだろう。(データ引用)携帯だったら、メールができる。そうすれば自分たちが話し合った事などが、後になってもわかる、読むことが出来る。今の世の中、略して使用している言葉があまりにも多い。「きもい」「メアド」「ケー番」。いつの間に出来上がったのか、人々の会話の中には、そのような単語がちらりちらりと登場してきている。このような言葉は、まだわかる人もいるだろう。しかし「読モ」「ヲタ」「仲子」など、中高生のしかも女子の間でしかわからないだろう。言葉が頼りな今、きちんとした言語でしゃべらないと、わからないということを意識することが大切だ。
 確かに曖昧な言い方をする方がふさわしい場面もあるだろう。しかし、「すべてに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言もあるように、厳密な言い方をする方が誤解がなく、わかりやすい。きれいな言葉を使って、みんなが言語美人になれたらいいな、と私は思う。

   講評   kira

 梅好きさん、こんにちは。言語は、ふだんの日常生活の場では案外曖昧に使われています。気持ちの結びつきを確認している証として、言葉にたよらないこともありますね。しかし、学問の場や国際交流といった場においては、厳密な意味でつかわないと障害が起こります。
 梅好きさんも、友人同士の会話の中で、「いい」と言う言葉を肯定にも否定にもつかうことに気付きました。友情の破綻になっては困るから、解釈にも気を使わないといけないね。
 携帯電話の普及はメールがもてはやされていることを意味していますね。メールは会話と違って、記号や文字として記録されます。後で読み返しても、ほかの人が読んでも、同じ意味に受け取られなくてはなりません。ここが、ある意味非常に厳密ですね。女子高生の言葉には、先生はちょっと疎いのですが、その世代ではルールに基づいてやり取りされているわけですね。
 曖昧なものの言い方で、世間で有名なのは「政治家」と呼ばれる人たちの公の発言ですね。非常にいろんな意味に読み取りが可能で、つまり責任追及されずにすむわけです。しかし、私たちは基本的に自分の発言には責任を持つべきで、やはり厳密な使い方を心がけるべきですね。

 

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