低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然は大切★(清書) くろーばー
私の家は、車がやっと通れる位の道に面している。草や石ころもあり、犬・猫・ヘビもいた。コンクリートには飽き飽きしていて密かにこの風景を楽しんでいたある日、隣の家のおばあちゃんと、エノコログサの話で仲良くなった。だが、出掛けてから帰ってくると、踏まないように注意していたスミレが無くなっている。おばあちゃんが自宅の前から丁寧に掃除して下さったのだ。数年たって路地全体は掘り返され、下水道が埋められて崩れてしまわぬようしっかりほそうされてしまったのだ。人々の雑草に対する態度は時と場所によって様々でハイキングに行けば緑が気持ちいいと喜んでも、庭に生えてきた雑草は血眼で引き抜いてしまうと言うのである。
私の学校には花壇がある。そしてその周りは雑草、雑草、雑草・・・逆に花壇はキレイに並んで花が植えられているのに、外の雑草たちは技術員さんに引き抜かれてしまうのだ。一見見ただけでは清掃された花壇がならんでいて,中はキレイな花が咲き乱れているような気がするのだが、引き抜いた後のように土が飛んでいて逆にそのままの方が自然らしくて良いと私は思った事があるほどだ。害虫が飛んできて生徒に害を及ぼすならまだしも、まったく害の無い雑草さえ生えてきたら即引き抜いてしまうと言う有様で、いくらなんでもそれは無いというほどだ。 中の花々は見た目が美しいからといって過保護に扱いすぎている気がするし、外の雑草も花が咲いていてとても可愛らしいのに完全に無視されているのである。これで自然問題がニュースで取り上げられ、人類の重要な課題=自然を守る、取り戻す事というのもよく分かった。
『じゃあどうすればいいの?』
それは深刻な問題のため、学校の技術員さんに『お願いします!!』といって懸命に交渉しても日本、いや世界各国の緑・山を守るには全く足りない(当たり前ですが)・・・。でも仕方ないか、で済ませてしまうようでは本当に地球の未来さえも危機に晒されているのと同じなのだから!(>_<)
やはり地球人が改善しなければならない問題その一は自然破壊を止める事だと考えている。自然破壊について本やPCで調べてみると、産業革命が起こってから機械文明が進み、昔とは比較にならないほど自然から大量の原料を得てきた。年々増え続ける人口を支えるため、地下資源や農地の開発、ダム建設など世界各地で自然破壊が深刻な問題となっているそうだ。だが反対に、『人間は自然を破壊することなしに生きていけない』というのもあり、それはそうだな、と思わされたし、一人一人が一生懸命これからの人類の歴史につながる努力をしていかなければならないのだと思う。やっぱり少しずつ、必要な分だけ自然から分けてもらって、必要ない量まで持っていき、売り捌いたりしない様な社会を創っていくことが要求されているのかもしれない。自然が無くなる原因は絶対人間にあるし、他の生物たちは自然と共に暮らしているのだから、まず自分たちの行動から見直すべきだ。欲だけに自然を利用して、それでおしまい、ではなく自分で壊したなら自分で責任を持って直していく義務があると思っている。その様子を考えると、まるでつけた火を自分で消していく事のようであり、自然破壊は地球自体に有害だと気付くのが早ければ莫大な費用と手間をかけずに済んだものを、と思っている。
自然を知らない子供がいる。機械が発達した現代だからこそ今もう一度自然の大切さや、共に存在するからこそできることを見直すというのが人類の目標、いわばスローガンだろう。人間にとって自然は、地球上で生きていくうえで絶対必要な仲間であり、資源を分けてくれる重要な役割であろう。少し手入れをしたりする位なら良いがやりすぎてしまうと、「過ぎたるは及ばざるがごとし」になってしまう《ことわざ》。人だけが自然を動かして良いのではなくて、人も自然の一部であることを忘れてはならない。雑草だって命があり、必死に生きていこうとしているのだから、そのことを忘れずに毎日を過ごしていきたい。
『私の家は、ギトギトしたコンクリートの前に建っています・・・トホホ』《書き出しの結び》
講評 jun
短い間でしたが、クローバーさんの作文を楽しく読ませていただきました。
4月からは中学生ですね。これからもますますがんばってください。(^o^)/
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