低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
おまわりさんの汗 ミスターカービィ
「こんなに夜おそくやのに、小さい子ら遊んでるわ。」
母がつぶやきました。ぼくの部屋から隣の公園を覗いて見ると、小学一、ニ年生の子ども達が七、八人遊んでいました。その子達の近くにお父さんもお母さんもいないようです。母は、その子らに、早く帰るように言いましたが、聞く耳を持ちません。親も子ども達を迎えに来ません。
時計の針は、九時を指しています。母は、北警察署の当直のおまわりさんに、そのことを連絡しました。十分くらいすると、おまわりさんが仮面ライダーのように現れました。
「こんなにおそうに、何してるの。お父さんら心配しているで。おまわりさん、おうちまで送っていったるからな。」
子ども達は、遊ぶのをやめて、ぞろぞろとおまわりさんに連れられて帰って行きました。ぼくは、おまわりさんが来てくれて、ほっと安心しました。布団に入ってウトウトしだした時です。
ピンポーン。
さっきのおまわりさんがぼくの家にやって来たのです。おまわりさんと母の話し声が聞こえます。ぼくは、急いで母の所に駆け寄りました。恥ずかしくて、母の後ろにピタッとくっついて、おまわりさんを覗き込みました。警帽をとった頭には、白髪が混じっています。顔には、大粒の汗が光っています。ぼくは、何人もの子ども達を一軒ずつ送り届けてくれたことに、感謝しました。おまわりさんの汗は、ぼく達を守る安心と安全の結晶です。
「通報、ありがとうございます。子どもら、無事送って来ました。」
おまわりさんの優しい笑顔です。おまわりさんの頑張りで、ぼく達は、穏やかな生活が続けられるのです。きょうも、おまわりさんは、ぼく達のためにパトロールをしてくれています。
おまわりさんに、敬礼。
講評 ita
こんにちは、カービーくん。新しい作文を清書として提出してくれましたね。先生はちょっと得した気分です。治安が悪くなり、地域の目がうすれてきているといわれている昨今、心強いおまわりさんもいるのですね。そしてなにより、周囲に無関心でないお母さんがいるというのもいいですね。昔は地域でこどもを育てていました。いいことも悪いこともそのまま伝えることができる環境が子供にとって一番!だね。(^o^)
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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