国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   観客の参加   キリリ

大相撲を見にいったとき、観客がざわついているのに驚いた。居ずまいをただして見るという態度は芸術がそれ自体自律した普遍的な価値を持つという考え方から生まれた。この考えから、コンサートホールのような演奏者と観客を隔離し、観客相互を隔離する装置が作られた。一九六〇年代になると、この「芸術鑑賞」に対する批判として、観客を演劇の中に巻き込むような実験が行われるようになった。僕も将来、演奏をしたり展示をしたり公園を作ったりするときに、大相撲のように「観客が参加できるような芸術」を常に考えていきたい。その方法は二つある。

まず、第一に「観客が参加することによる混乱を恐れない」ということだ。僕も小学校のとき、「修学旅行を自分たちで作ろう」と先生が言い出したので、例年はすべて団体行動だったのに、一日目がすべて自分たちだけのグループ見学になった。コースもそのグループによってさまざまで、すべて自分たちで決めたものであった。自分たちでつくった修学旅行ということで、四年近くたった今でもとても心に残っている。帰ってきたあと、違う学校の友達にその話をしたら、とてもうらやましがっていた。その友達によると、友達の学校はすべての場所にみんなで並んで行き、そしてガイドさんのよくわからない話を聞いているだけで、見学はまったく面白くなかった、ということらしかった。僕は、そんなありきたりの修学旅行じゃなくてよかったな、と思ったのを覚えている(笑)。理科の授業でもそうだ。自分たちが実際にやった実験はとても記憶に残っている。僕の先生はそのことをよく知っていて、僕の知っているほかのどの学校よりもたくさんの実験をすることができた。そのおかげで、理科の実験の問題が出てもほとんどの確率で答えることができる。(たぶん・・・笑)

また、第二の方法として「上に立っている人が何でも自分でやってしまわない」ということだ。例えば、「明治維新」だ。明治維新のさまざまな改革が成功したのは西郷隆盛や大久保利通、勝海舟といった、これまでの権威にとらわれない若い人々が改革を進めたからである。もし、徳川慶喜が彼の思惑通り国政に復活していたら、このような改革は成功しなかっただろう。明治維新以降、藩閥政治が行われるようになり、一部の人々によってのみ政治が行われるようになると、人々からの不満が募るようになったが、それを「国会開設」という形でやめるよう要求したのが板垣退助である。彼らの活躍ががあったからこそ、当時の日本があったのだろう。(伝記)

確かに、静かに聴取する演奏会のような場があってもよい。しかし、これからは観客参加を考えていく必要がある。「家の批評ができるのは、建築家ではなくそこに住む人なのである」という言葉もあるように、自分たちも参加できるような生き方をしていきたいと思う。

   講評   kamo


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