創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   子供時代に学ぶこと   すいーとぽてと

 学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力が入ってくるからきわめて多彩なものになる。すでに3歳頃から認められたことではあるが、低学年ではとくに「何々ごっこ」が盛んになる。同じ心の世界に遊んだ物同士として、こうした幼な友達の味は一生忘れないものとなる。恐らくこれは後の交友、恋愛、結婚等という対人関係の基盤を作る力を持っているのであろう。ボール遊びなどというものは、さらに幼いときから「心身の機能をはたらかせるもの」として行われていたが、小学校の上級になるほどチームを組んで、ルールを守るという本格的なゲームのかたちをとるようになる。子供の多くが詩人的素質を示すのも、彼らの新鮮な感受性と、奔放な空想力が発達するからであろう。これはうまく発達させれば、大人の卑小な現実を乗り越えさせ、新しい精神の世界を生み出す基礎能力となる。
 確かに、子供時代に遊びの中から学び取ることは大切だ。私が1、2年生の頃、やはり「ごっこ遊び」が流行っていた。お母さんごっこが特に流行していて、毎回お母さん役をやりたい人がたくさんいた。時にはそれだけのことで喧嘩になったりもした。しかし、私は自分の意見が言えず、おとなしい方だったので、本当はお母さん役がやりたかったが誰にもその気持ちを主張することが出来なかった。だから、毎回余った役の妹か赤ちゃん、犬等しかやったことがなかった。心の中で「お母さんなんてもう年だから、これから長生きできる子供役の方が得だもん。」と言い聞かせていたが、やはり母役には憧れていた。遊び以外でも、私は嫌と言えなかった為になんでも引き受けていた。しかし、いつからかあまり記憶に残っていないが、よく話すようになり、少しずつ意見が言えるようになった。もしも幼い頃に意見を主張しないでお母さん役をやらせてもらっていたら今、嫌と言えずに何でも引き受けてしまっている人になっていたかもしれない。だから、そのような経験をしたことを良かったと思っている。
 しかし、勉強しなければ身に付かない事もある。例えば、昔話の「一寸法師」。これは、小さい身体を持つ一寸法師が都に出てお姫様と勉強をする。ある日都に出てきた鬼を退治し、鬼が落とした「うちでの小槌」で小さい身体を大きくする話だ。恐らく一寸法師は、都に出て積極的に勉強したのだろう。だから、小さい身体を活かして鬼を退治することができたのだと思う。現在、日本はゆとり教育なのに塾に行っている人が多い。これは、学校の教育だけでなく、やはり少し発展的な内容の勉強もしなければ身に付かないからだろう。
 子供時代に遊びの中から学び取ることも、勉強することも、どちらも大切だ。しかし、「子供は大人を小さくしたものではなく、それ独自の価値を持っている。」という名言がある。このように、最も大切なのは子供時代にしかできないものをうまく学びとっていくことだ。

   講評   kira


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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