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　　　私がお腹にいた時・・・　　　えめけ

　「はい、ふんばって！」
「うーん、うーん（＞＜）」
「もうちょっとですよー」
「オギャー、オギャー！」
と元気な声が病院中に響き渡りました。私は２月２９日生まれでうるう年、時間は２：３１です。時々、
「リリちゃんの誕生日は２月２９日だから本当は２歳なんだよね？」
とバカにしています。ちょっと嫌だけどお母さんは、
「それでもいいじゃない？本当の事だし。」
と言っていて自分でもうるう年に生まれてよかったなぁと思います。どうしてかと言うと、めったにない日だからです。私の他にも２月２９日生まれの人を探してみたいです。その人も幸運だなぁと思います。
　予定日より８日も早く出てきた私もすごいと思います。でも、私を生む時の『痛さ』と『辛さ』に耐えてきたお母さんに私は感動して、その時どんな様子だったか聞いてみることにしました。それは平成８年２月２８日の事です。ぐっすり寝ていたお母さんは、ふと目が覚めました。布団を見ると、ベタベタに濡れていたのです。その水は、赤ちゃんを産む時いっしょに出てきて、するっと出やすくするための水だそうです。お母さんはあわてて病院に電話しました。するとお医者さんは、
「そうですか。早く病院に来てください。」
と言っていたそうです。お母さんはあわてず病院へ行きました。着いたらすぐ分娩室に行って赤ちゃんを出す準備をしたそうです。お母さんはベッドに横たわって、
「ハーフー、吐いてー吸ってー」
と看護婦さんに言われていても、お母さんはずっーと、
「うーん、うーん」
とうなっていました。まるでそのうなり声は５時のサイレンみたいでした。そして数時間後看護婦さんが、
「がんばれー！もうちょっとだよー」
そして、
「オギャーオギャー！」
と大きな声でお母さんのお腹から出てきました。重さは『３０１４g』です。お母さんとお父さん予想に重さが近くて嬉しいと言っていました。
　こんなに元気に出てきたので、私が生まれる前（妊娠中）にどんな事をしたのかなと思って聞いてみました。お母さんからの答えは、ほとんどが安静だったそうです。（０・８が安静）残りの０・２は仕事です。誕生日の１９日前の時（２月１０日）までお母さんは仕事をしていたと言うのです。私の予想では２月の初めぐらいからずっと安静にしていたと思っていたのに仕事をしていたなんてぜんぜん思いつきませんでした。そして私がお母さんのお腹をぽんぽん蹴るのです。お母さんにはそれが伝わっているのです。私は痛いのかな？と思いました。するとお母さんは、
「うん、すごく痛いよ。」
と言っていて私は「ごめんなさい（＞＜）。」と思いました。
　私は病院の人たちに助けてもらいながら生まれてきたんだなぁと思いました。これから私も大きくなって赤ちゃんを産むから痛い思いをするんだなぁと思いました。私も早く赤ちゃんを産みたいです。

　　　講評　　　miti

いつもくわしく長く書けますね。記憶力の確かさが表れています。課題文は「わたしが生まれたとき」です。ちょっと視点がずれているかなぁ〜と思います。
書き出しは「オギャー、オギャー」で、後半の「オギャー、オギャー」につなげて、生まれた日、体重、時間の一文とつなげるとまたまります。、に
りこちゃんがうまれる前の話で、お母さんのお産のようすをリアルに書きました。が課題文で書いた場合は、りこちゃんの生まれる19日前までお仕事をしていたお母さんのことを書いている段落、「こんなに元気に出てきたので・・・生まれてきたんだなぁと思いました」が前の話に該当します。
聞いた話は、生まれたころのようすを聞いて書くといいです。きっと、かわいいりこちゃんの姿が見えるように書けるりこちゃんです。