低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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短い言葉 えちみ
日本人が、淡白であるかわりに持続性に欠けているといわれているも、生活感覚に左右されているところが少ないのではあるまいか。うるさいことは嫌だという。ごてごてしているのはおもしろくないと感じる。こういう傾向が言語に影響しないはずはない。こまかいことは省略してしまう。道筋を飛ばして結論をだす。ありのままをくどくどのべるのは興さめだとされる。ことに大昔から確立している和歌の形式は、日本人の感性、言語、思考を決定するほどの力をもってきたように思われる。女性的性格が持久性のつよい長編詩に結晶しないで短詩形文学をうんだのは、やはり風土的因子によるものと考えられる。その女性的性格にいくらか反発したらしく思われるのが、俳句というさらに短い詩である。「言ひおほせて何かある」・・・・・・そう芭蕉はいっている。完結した表現、整いすぎた言葉は詩にならないことを、これほど端的にのべたものは少ない。「言ひおほせ」ないだめには論理でも何でも犠牲にしてかえりみない。(要約)私は完結な表現はいいとおもう。(是非の主題)
第一の理由に、相手の言いたいことを読み取ろうとすることで思いやりの心が育つからだ。相手が今なにを考えているか、何を伝えようとしているかを自分で読み取ろうとして、思いやりが生まれてくる。「すいません」という言葉も、たくさんの意味にとらえることができる。今はこういう空気だからこういう意味だという風に考えることができるようになる。(複数の理由1)
第二に、短い言葉から想像を広げることで感受性が豊かになるからだ。データ集から、企業の宣伝費の一位トヨタ自動車で、二位花王、三位日産自動車である。どれもCMの中にある宣伝の言葉は短い。だがそれでわたしたちは買ってほしいという会社側の意図を読み取ることができる。宣伝文が長いと、だんだん飽きてきてつまらない宣伝になり、買う人はいなくなると思う。言葉はそれほど大切なのである。(複数の理由2)(データ引用)
確かに、物事を理屈で考えることも必要である。だが、「辞書のような人間になることではなく辞書をうまく使えるような人間になることが勉強の目的である。 」という名言もあるように、短くわかりやすいことばを使うことは大切だ。(反対意見への理解)(名言の引用)
講評 sarada
「私は完結な表現はいいとおもう。」 と【是非の主題】 にしましたが、「完結」 という表現は理由から考えて、あまりふさわしくないかな?! ここは、「理屈より直感」 を持ってきたほうがいいね。そのほうが、奈美ちゃんがあげた理由にぴったりあてはまります。
空気を読めない人っているよね?! それは、思いやりにつながるのでしょうね。やっぱり、相手の言葉のなかに、その思いを感じ取れる人間になりたいね。そういうコミニュケーションをとってきた日本人っていいものだと思うよね。
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