国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   文化を認める   ビーバー

 私のことを知らない日本人と話し出すと、国を聞かれるし、職業を聞かれるし、そして、三番目あたりの質問は、刺し身でも平気ですかと聞くのです。ともかく、そういうような迷信とか、外国人が理解できるということを否定するような態度は、相互理解の邪魔になると私は思います。ところが、アメリカ人の場合はどうかと言うと、アメリカ人は、日本人はみんなアメリカのことを知っているはずだというふうに思っている。日本人が着ているシャツの胸に、自分の大学の紋が描いてあれば、とてもうれしくなる。やっぱり日本人もアメリカ人も全く同じものを喜ぶのだと思いたがるのです。それはとんでもない話ですが、もちろん悪意はないのです。(要約)
 確かに、「自分ひとりだけのものだ」と思わない広い視野を持つことは大切だと思う。僕の小学校でこのようなことを言ってきた人がいた。「俺の意見は自分だけしか思わないし誰も認めないと思うからあまり言いたくない。強制なら仕方ないけど。」と言ったのだ。この言葉に僕は、普段討論中は意見を言わず寝ているか聞いていないかだったが、少し反発の気持ちを感じた。確かに、そのときのクラスでは一定の人が強い権力を握っていたし、意見を言っても不備があってそこを徹底的にやり込められることは少なくなかった。でもその人に対して、いくらなんでも言いすぎだと思った。意見を言っても、必ずしも受け入れられないとは限らない。僕は一度だけ意見を言って採用されたことがあった。喧嘩になりそうだったので(そうとは限らない)あえて言わなかったが、反発の気持ちはあった。このような例から、自分ひとりだけのものだ、と思い込むのは良くないと思った。
 しかし、自分自身だけの独自のものだ、という気持ちを持つことも必要だと思う。ほかの人に合わせたり押し付けたりするのも、相手の反発を受け、時に戦争になってしまうことがある。また、「あれもこれもみんなよし」という昔話のように、主人が自分の考えだけで色々と物を交換して行き、最終的に変なものに変わってしまった。しかし、主人は家に帰っても奥さんに怒られるどころか喜ばれている。そして主人と奥さんには実際にいいことが起こっている。このように、自分独自の考えを自分だけで持っていても得をすることがあるので、独自の考えを自分の心のうちに秘めておくのは必要なことだと思った。
 広い視野を持ち自分だけでなく皆のものだという普遍の気持ちを持つことも、自分自身の独自の特殊なものだという考えを心のうちに秘めておくことも、どちらも大切なことだと思う。しかし、「存在するものには、良いとか悪いとかを言う前に、すべてそれなりの理由がある。」という言葉に表されるように、日本の文化にもアメリカの文化にも、それぞれにいい部分がある、またはそれぞれの文化の相違点があるということを正確に認識しておき、そして相互理解を深めていくことが本当に大切なことだと思った。(総合化)

   講評   miri

<第1段落>有効な箇所が要約で抜き出せました。
<第2段落>ぴったりな体験があったのですね。この人は、かつて意見を述べたのに、却下されたか反論されたというような苦い経験があるのでしょうか。かなり悲観的ですね。これに対するビーバーさんのしっかりした意見が対照的です。  
<第3段落>確かにそういうこともあるのですね。昔話の使い方がじょうずです。何でもかんでもオープンにすればよいというわけではないですね。
<第4段落>言葉を選んで、わかりやすい総合化ができました。

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