創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人と道 えひな
いい道というのは、自然発生的な細いやさしい道だ。だが最近は、アスファルトでかためられた道ばかりだ。昔は、石けりをしたりする道もあった。道にはしゃれた石、虫の死がい、雑草の可憐な花、ラムネびんの破片、石炭のかけら、鳥の羽。子どもたちは見るたびに、喜びにあふれていただろう。これからは、人間のくらしをあたたかに支え、いろいろなものを発見することのできる道であってほしい。
私も道を歩いているときにおかしなものを見た。魚が死んでいたのだ。まわりには血がたくさんあった。何匹もいたので、ちょっと気持ちが悪かった。道の横には川はあるけど、高さがあるので飛び跳ねるのにはちょっと無理な場所だ。魚釣りをして、おいて帰ったのかなとも思った。そんなふうに道はなんでだろうと思ったり、考えたりするところだとも思う。
前に、石けりをしながら帰ったことがある。石がちがうところへ落ちたりしたら、どうしようかとどきどきしていた。でもそのどきどき感が楽しかった。まるで、戦闘ゲームをやっているみたいだった。あと、歌川広重が書いた「東海道五十三次」という浮世絵を教科書で見た。そのときの道は橋がたくさんあり、木もたくさんあった。しかも、橋は半円の円周みたいな形だ。木は松が多かった。それに、歩いている人がちょんまげで着物をきていた。そんなふうに、人の生活がかわると、道も変わるんだなと思った。
人間にとって、道とは心を豊かにしてくれたり、楽しみをあたえてくれたりするもので、生きるのにかかせないものだとおもう。
講評 huzi
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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