創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   物より心   

 妖怪には「もののけ」という種類があって、「もの」であることを次第に歪曲もしくは変質させる。また、「もったい」も「もののけ」の亜種で、これがつくと、我々はその「もの」をむしょうに捨てたくなる。従って逆に、それのついていないものを見ると、むしょうに拾いたくなる。つまり、「もったいない」であり、「もったい」による効果の反動である。今、我々は生活の主たる様態を、「拾う」から「捨てる」へ、大きく転換させつつある。産業革命で、「もの」が大量生産され、大量消費が必要になったが、人類は生産量をさらに向上させ、消費の手に余る分をそのまま捨てさせることにした。そのために妖怪もったいを包装紙、化粧箱、リボンに仕掛け、それらを解き放ったとたん、中の商品につくようにしたのである。かくて、流通経済は円滑に機能し、生活は潤い、我々は満足している。
 確かに、もっと物を大事にするべきだ。この現代は物に満ち溢れていて、とても豊かだと思う。いろいろな物を作るために、大量の資源が使われているが、地球上の資源には限りがある。例えば石油ならあと数十年で尽きるといわれている。それなのに、まだ使えるものを古くなったからと言って、すぐに捨ててしまう人がいる。将来、資源がなくなりいろいろな物が作れなくなってからでは遅いのだ。だから、リサイクルや再利用したり、無駄なものを買わないようにして、今あるものをもっともっと大事に使っていくべきだろう。
 しかし、経済発展のためには古いものを捨て、新しいものを購入することも必要だ。昔話の「わらしべ長者」では、お金持ちになりたいと観音さまにお祈りした男が、「一番初めに触ったものを大事に持って旅をするように。」と言われた。男が一本のわらしべを大事にしていると、等価交換でみかん、反物、馬となっていき、最後には大きな屋敷や、田畑になった。もし、この男が同じものをずっと持っていたら、こんなに発展することはなかっただろう。
 確かに、物を大切に使い切ることも、新しいものに変えていくことも大切だろう。一番大切なことは、「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように、心豊かに自分が満足する生活を送ることではないだろうか。<<総合化>>

   講評   kira


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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