創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人類の進歩   一休さん

   人類の進歩
 一休さん 
 学童の遊びには多くの想像力や抽象思考力が入り、極めて多彩なものとなる。この遊びによって、人生においての交友や恋愛、結婚などの対人関係の基盤が造成される。ゲームにはルールが存在し、ルールを五歳頃までは「滑稽なもの」と、それ以降は「神聖なもの」、第三の最終段階になると「皆で協定を結んで作ったもの」と認識する。この活動を通して社会的ルールを規律正しく守り、他人と協調する事を学習する。このような子供の新鮮な感受性と奔放な空想力は精神の世界を生み出す基礎能力となるから、大人はこれを見直すように心得るべきだ。(要約)
 確かに、子供の頃の遊びから学ぶ要素は多い。遊びは一人で行わず、たいていの場合多人数で行う。そして、多くの遊びには勝ち負けがあって、勝利した者は喜び、敗退した者は悲しみ悔しがる。遊びの最中に体験した心情は、心底から湧き出るもので自分の人柄を表す一つの健全な道具であるし、大きく捉えると、人生にも用いられ「自己のアイデンティティー」を構成する道具とも呼べる。他人から意地悪をされて、素直に怒れる者と無理に我慢して笑顔を保とうとする者では、その人自身の人格が全く異なる。前者は「遊びの際に習った闘争心」によって「健全な怒り」を表していて、後者は遊びから「何も学んでいない心」によって「不健全な我慢」を表しており、当然ながら後者の方が激しく意地悪を受ける結論に達する。この結論は社会統計に見事に反映されている。僕も、小学生の頃友達と「〜ごっこ」で遊んだものである。特に気に入った遊びは、世間では全く有名でない「現行犯逮捕ごっこ」である。「題名からして危ない印象を発し、子供には考え付かないような遊びだなぁ。」と今から後悔しているが…。ルールは「泥警」と類似しており、逃走中の犯罪者全員を正義の味方の警察が捕まえるものだ。泥警と徹底的に違う点は「タッチ」で逮捕せず、「力ずく」で定められた牢屋に入れるところだ。犯罪者を取り逃がした警官は苦い心境を、見事に逃げ切った泥棒は満足な気持ちを覚えたのだろう。そして、お互いに遊びながら「犯罪の誤り」を学び心に刻むのだ。(体験)このように、子供の遊びには学べる要素が多い。
 しかし、机上での勉強によって学べる要素も多い。例えば、数学である。「数学」を身に付けていなければ、仕事上に使われる計算は解けないし、当然ながら数学的思考もできない。昔話、「桃太郎」でも桃太郎が老夫婦に学問的な勉強を教えられたことによって、猿、犬、雉と協力して計算式をたてて、見事に鬼を打ち倒したのかもしれない。このように、勉強からしか得られない知識は社会に貢献する可能性を広げてくれる。
 確かに、遊びも勉強も僕達に多くの知恵を与える。しかし最も大事なことは、その知恵が僕達にどのような影響を与え、人間としての成長に繋がるのかを正しく判断をして、その知恵を正しく取り入れて人間として大きく発展することだ。(総合化)「知識がはしごを作ったのではなく、二階に上がりたいという熱意がはしごを作ったのだ」という名言通り、ある目標に向けて必要な知識を積極的に吸収することが人類の進歩に不可欠だと僕は思う。

   講評   miri

<第1段落>重要と思われる箇所が網羅されています。
<第2段落>かなり刺激的で強烈な体験となっている「現行犯逮捕ごっこ」ですね。非常に説得力のある実例です。また、子どもの遊びの中で生まれた感情、心情は手付かずの本能に近いものであると思われますね。
<第3段落>学問はその表面上の技術や知識だけでなく、ものの考え方の基礎となることを学ぶものですね。そういう意味からも机上の勉強の重要性は侮れません。(桃太郎がねじりハチマキで勉強する姿、思わず想像してしまいますね。)
<第4段落>じょうずなまとめの段落ができました。知恵を得るところまでは、ある程度の環境が整えば誰でも可能です。問題はその先、その生かし方。そのことがうまく書けています。

あっぱれじゃ! 合格おめでとう!

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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