国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   端的にいって、私たちは   おかて

 昔話は、日本人そのものだといえる。昔話は、日本人の誰しもが小さいころに読み聞きしているものであり、それは生活の一コマに生きている。
 実際、私も小さいころ寝る前によく昔話を聞いたものだ。ももたろう、花さかじいさん、つるの恩返し、などである。今も話の流れは思い出せる。それほど何度も聞いたということだろう。しかし、寝る前に聞いたのは、それだけではない。さまざまな絵本を読んでもらったはずなのに、覚えているものは少ない。それはきっと、昔話のテーマが今も昔も身近にあり、しかも簡潔だったからだろう。
 このように、何年たっても思い出せることからも、日本人の中に息づいているといえる。たとえば日本が北海道で稲作を始めた時のことを考えてみる。稲を育てることが不可能だった土地でも、品種改良によってそれを可能にした。対照的なのが「花さかじいさん」の一編である。灰から花を咲かせる、という実際には有り得ないことを、おじいさんはやってのけてしまう。
 日本人の中に生きている「昔話」。学校の教科書や新聞だけでは得られない、「学問」とは違う「道徳」を学ぶためにこれはあるのではないだろうか。これからも、絶えず語り継がれていってほしいものである。

   講評   nane

 構成のバランスがいいね。
 全体の字数を伸ばすためには、一段落ずつの内容を増やしていくことが大事。全体を長くするのではなく、個々の段落の長さを長くしていくと書きやすい。
 語彙を豊富にするためには、なるべく同じ言葉を使わないのがコツ。「夜寝る前に」なども、同じ言葉が近くに出てきたときは、ちょっと表現を変えていくと更にいい文章になる。
 今回の「昔話」は、どちらかと言えばもっと文学的な内容。幼稚と見られている昔話の中に、実は民族の原体験があるというような話だから、体験実例を感動的に書けるといい。浦島太郎や桃太郎は日本人ならだれでも知っているけど、日本人以外ではほとんどの人が知らないはず。これが日本文化に影響を与えていないわけはない。考えてみると、昔話というのは教育の原点と言えるかもしれないね。

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