創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分自身の財産のために   PINPA

 妖怪には「もののけ」という気配がある。この「もののけ」は物に付くと、その物をむしょうに捨てたくなり、付いていないものを見るとむしょうに拾いたくなる。ところで人類は「狩猟採取時代」「産業革命」を経て「大量生産時代」を迎え生産力が向上した。当たり前の文明ならば、そこで消費に見合うべく生産を抑えるがわれわれの文明はそうはしなかった。生産を抑えるどころか更に増やし消費の手に余る部分を捨てさせることにしたのである。そこで文明というよりはこうした分野の専門家たちはひそかにこの操作を行っているのだ。しかし専門家たちもバカではない。そのために商品自体に「もったい」を付け購入さえもさせないのではなく、包装紙やリボンを仕掛けとし解き放ったとたんに物、商品に「もったい」を付けることにより経済を円滑に機能させているのだ。このように妖怪もったいの養育と専門家たちによる巧みな操作によって我々は捨てるために手に入れる「消費遺棄時代」を楽々とこなしているのである。
 私は物を遠い昔の時代のようにすぐ捨てず大切にするべきだと思う。
 今日本では現実に一人一日一キログラムのごみを排出していると言われている。年間にあらわしてみると、51200000トン、東京ドーム138配分のごみが出されている
。このように実際の数値を見ると私たちはごみの出しすぎだということが分かる。ごみゼロというのは難しいが、ごみを最小限にする必要がある。
 例えば私の学校ではよく
「公共の物をもっと大事にしなさい!」
と言われる。例えばロッカー。私の学年のロッカーはぼろぼろなのだ。今年古いロッカーから新しいロッカーに変わり真っ白できれいでした。しかしボールが当たったり、押し合いなどでぶつかることによりロッカーはぼこぼことなったのだ。
 他にも食べ物。24時間営業のコンビニなどでも少しでも賞味期限の切れているおにぎりやパンなどは、もったい惜しみなく捨てている。世界では食べられない子供たちもいるのに世界は矛盾していると思う。
 このように私たち現代人はもっと物一つ一つに愛着を持ち大切にしなければならないと思う。
 しかし古い考えにとらわれず、新しいやり方をとりいれるのが大切なときもある。
 例えば有名な武将織田信長。織田信長は『鳴かぬなら 殺してしまえ ほととぎす』という豊臣秀吉、徳川家康と共に天下統一への道を表した俳句がある。この俳句で分かるように信長はとても強気と勇気にあふれていた。その頃世の中で非常に仏教は信仰強かったが僧は非常に富と権力を持ち信市の天下統一を妨げていた。そこで信長は誰もが重いつかなかった延暦寺焼き討ちを行ったのだ。その後天下統一を目の前にして信長は明智光秀に暗殺されるが、この新しい独特な方法で天下統一を目指した信長は後の世にも大きく名を残している。
 このように新しい物を使うという転換も必要なのだ。
 しかし一番大事なのは何が自分にあっているかということなのではないだろうか。「自分の心のうちに持っていない物は何一つ自分の財産ではない。」という名言があるように自分に何が必要なのか分かることが出来、満足することが大切なのではないだろうか。

   講評   mako

 「私は物を遠い昔の時代のようにすぐ捨てず大切にするべきだと思う。」「しかし古い考えにとらわれず、新しいやり方をとりいれるのが大切なときもある。」「しかし一番大事なのは何が自分にあっているかということなのではないだろうか。」
という構成ですね。
 第二の意見のときに考えや方法について書くのであれば、第一の意見は「物」に限定するような言い方をしないで、例えば「なんでも使い捨てにしないで古くから伝えられてきたものごとは大切にするべきである。」というふうに広がりを持たせるような表現をすると、次の展開がスムーズになります。
 最後にもう一度、昔からあるいいものを大切にすることも、古いものにとらわれず新しいことを取り入れることもどちらもいいことだ、というまとめもあったほうがいいかもしれません。
 同じことを書くにもいろいろな表し方があります。PINPAさんは自分の意見に合わせて言葉をよく考えて選んでいると思います。一つ一つの話題はすばらしいです。大きな全体の流れにも注目するようにするとさらによくなります。

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