国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   人間の基本は心の豊かさから   ミーナ

 妖怪の中に「もののけ」という種類があって、これは「もの」につく。これは「もの」が漂わせているかに見える「気配」のことだ。「もったい」も、そうした「もののけ」の亜種にほかならない。「もの」に「もったい」がつくと、我々はそれをまだ消費しつくしてないのに捨てたくなる。逆に、それのついていないものを見ると,「もったいない」と思うのだ。我々は,生活の様態を「拾う」ことから「捨てる」ことへ転換させつつある。我々は妖怪もったいの養育と、専門家たちによって「捨てるために手に入れる」という、生物学的には希有の性向を身につけ、「消費を上回る生産」という事態を楽々とこなしているのだ。
 確かに,ものを大切にしていくべきだ。例えば,スーパーに行ったときmyバックを持ってくれば,スタンプが押してもらえ,それがたまると商品と交換できるというキャンペーンがよくやっている。これは,もの(資源)を大切にしよう,リサイクルしよう,という試みだがとても良いことだと思う。そういう大きな会社ぐるみですれば,そこにくるお客さんは商品につられてmyバックを持ってきてしまうのだ。リサイクルもでき,お客さんも満足できる,まさに一石二鳥だと思う。逆に,バレンタインやクリスマスなどの行事の時に限らず,プレゼント用のラッピングの包装は過剰であると思う。私も友達に誕生日プレゼントをもらったとき,うれしくて家に帰ってすぐにあけた。すると,外の包装紙を取ったにもかかわらず,まだ中にも包装されていて,どちらとも捨ててしまった覚えがある。やはり,「もったいない」なと思った。
 しかし,経済の発展のためにものを売ることも大切だ。例えば,世界恐慌のとき,それを乗り切るためにドイツのヒトラーが国民にお金を使わせるために高速道路を造ったりした。昔話にも「わらしべ長者」という話がある。昔,お金持ちになりたいと観音様にお願いをしていた男がいた。観音様は「初めにさわったものを大事にするように。」と言い,言われたとおり初めにさわったわらしべを大切にしていた。そして,道で会う人とものを交換するうちにわらしべが大きな屋敷や田畑になり,願い通り大金持ちになった,と言う話だ。この男はものを売っていて相手のためにも自分のためにもなった。お互いに生活が向上したのである。
 もちろんどちらも大切だ。だが一番大切なのは,ものではなく人の心の豊かさを追求していくことだ。ものだけが豊富にあっても心の豊かさがない人が使えば,価値はグッと下がる。「心が豊か」というのは相手に対しての気遣い,思いやりがあったりだとか,優しさがあったりだとか・・・そういう人のことを言うのではないだろうか。相手に冷たくして自分も相手にも−(マイナス)を与えてしまうのでは心の豊かさが足りていない。「自分の心のうちに持っていないものは何一つ自分の財産ではない。」という名言もあるように,心を豊かにするためにはまず自分にも相手にも+(プラス)を振りまくことから始まると思う。そして心を豊かにしてもそれはまだ序の口で,そこから親友を持ったり,ものを手に入れたりして,心に栄養を蓄えていくのだと思う。だから私は人の心の豊かさを追求していくことが大切だと思う。

   講評   hota

 今回も、要約を少し削っても点数が下がりませんでした。いいですね。今学期の森リンの平均点数が84点(清書を除く)、立派な成績です。点数が全てではありませんが、とてもよく書いてきたと思います。

 「総合化の主題」「昔話実例」もいよいよ卒業です。新学期からは3年生、新しい課題で、また心新たに書いていきましょう。

★来週は5週目ですのでお休みです。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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