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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   少しはやめのプレゼント   ナディア

 三月四日土曜日の朝、
「今日はトイザラスにさゆちゃんのおたん生日プレゼントを買いに行くよ。」
お母さんがわたしのすぐ前でニコニコしながら言った。
「でも、さゆちゃんのたん生日はまだやん。」
お父さんがまゆげを下に下げて言った。なぜはやめにたん生日プレゼントを買うかというと、わたしのたん生日は木曜日なのでプレゼントが買いに行けないからだ。だから今日買ってもらうことにした。わたしが、
「みんなで行った方が楽しいし、いいものも見つかるからみんなで行こう。」
と大きな声で言った。
「ぼくはええわ。お母さんとさゆちゃんで行き。」
お父さんが首をよこにふって言った。「せっかくみんなで行こうとしたのに。」わたしは少しほっぺたをふくらませた。「いつもいつもこういう時はこないんだから。まったくもう。」わたしが心の中でお父さんのことをしかっていると、
「さゆちゃん、もうそろそろ行こうか。」
お母さんがバッグにハンカチとティッシュをつめこみながら言った。
「うん、行こう。どんなものがあるか楽しみだね。」
わたしがお母さんのセーターをさわりながら言った。
「うん、そうだね。さゆちゃんが気に入るのがあるといいね。」
お母さんがほほえみながら言った。
 「トイザラスだ。やっぱりトイザラスは広いね。」
わたしがお母さんの手をぎゅっとにぎりしめて言った。
「何から見よう?おもちゃとかぬいぐるみがたくさんあるよ。」
お母さんが目を大きく開けて言った。
「コマーシャルでやっていたおもちゃで、じゅんばんにポッキーとかコアラのマーチをはこの中に入れて、どれか一つを入れるとぜんぶがとび出すっていうのあるかな?」
わたしがうでを組みながら言った。
「じゃあ、見てみようか。」
おもちゃコーナーに行ってみるとプリングルス、ハバネロ、ガムタワー、じゃがりこ、コアラのマーチのゲームがあった。どれにしようかとまよいながら手にとったのはプリングルス。まるで本物みたいにおいしそうだ。
「やったあ。これほしかったんだ。家に帰ってあそんでいい?」
わたしがその場でかるくスキップをして言った。
「いいよ。時間があればいっしょにしようね。」
お母さんがニッコリわらって言った。
 家に帰るとお父さんが
「いいの買ってきたね。いっしょにしようか?」
と一歩ずつ前にすすみながら言った。二人でゲームをはじめると、きゅうにバーンという音がした。
「あれ?一まいしか入れていないのになんでとび出しちゃうの?」
わたしが目を丸くして言った。一回せんはしょうぶにならなかったので、もう一度一回せんをすることにした。今度はわたしがかった。二回せんをしようとした時はもうごはんの時間になっていた。
 思っていたよりハラハラドキドキするゲームだった。いいたん生日プレゼントを買ってもらってラッキーな一日だった。

   講評   hutu


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