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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   弁償はしないで済んだそうです。   えせよ

 妖怪のなかに、「もののけ」というものが漂わせているかのように見える気配がある。ここでいう「もったい」もその一種で、それがつくと我々はそのものを無性に捨てたくなる。だから逆にそれのついていないものをみるとそれを拾いたくなる。我々はかつて「狩猟採集時代」というものを経験し今「消費遺棄時代」を迎えている。その生活の主たる様態を「拾う」から「捨てる」へと転換させつつある。時代のどこかで文明が「もったい」を操作し始めた。生産力の向上に合わせて消費量も増加させなければならなかったのである。店に並べられた商品には「もったい」をつけずに、購入してから包装紙についた「もったい」をつけるという操作を行なって、流通経済は円滑に進行している。
 モノを大切にする事は大切だ。モノを乱暴に扱う人は時に周囲の人間に異常な恐怖を与える。私はいままで2回破壊された窓ガラスを見たことがある。1つめは大したことはなくまぁなんか小学生の学級会でなぜか突然奮起(?)した男子が拳で粉々にしたとかそんな感じだった。12800円で弁償して解決したそうだ。2つめは非常に恐ろしかった。数人で窓ガラスによりかかっていたところに、軽い出来心(らしい)で後ろ側からペイッとはたいてきた。これが意外と震動が伝わってきてビックリするのだ。で、何故か私の隣にいた子がやりかえしてやろうとふざけて、片手で、パーで窓に衝撃を加えた。が、次の瞬間透明だったはずのガラスになにか放射状の白い模様が浮き上がったというか広がった。   …イヤイヤイヤ、これアレだよ、ヒビとかじゃなくてなんかさ、大きくなりすぎた雪の結晶的なものだよ。だって片手でパーでおふざけだよ?ありえないって!っていうかホントありえないよおまっどうすんだよコレ!みたいな騒ぎになってとても大変だったのでとりあえずモノは叩き割らないようにしましょう。
 しかし、経済を発展させるためにはモノの新陳代謝を進めることも大切だ。仮にかぐや姫が古いモノを捨てられない「恐怖!ゴミ屋敷〜片付けられない女〜」みたいな女性だったとしよう。いくら絶世の美女が内部にいるからといって、異臭を放つゴミ溜めに温室そだちの御曹司が入って行けただろうか?ていうかもし入れたとしてもその悪臭や害虫を呼び寄せる諸悪の根源である彼女にはたして求婚しようと思っただろうか?まぁ大体の予想はつくであろう。それに月からなんか迎え的なものが来てもタイヤや正体不明の液体をかきわけてかぐや姫のところまでいくだろうか?…片付けっていうかモノを捨てるということはやはり大切なことなのです。
 モノを大切にすることも、捨てて新陳代謝を促すこともどちらも大切なことだ。ていうかもうなんかどっちもいらないような気さえしてくるが、やはりどちらも必要不可欠だ。しかし、そもそも全ての物事を一概にくくろうとすることに無理があるのではないだろうか。必要なものは大切にする、不要なものは捨てる。それを時と場合に応じて選んでいけばいいだけの話だから、そんなに難しく考えることでもないだろう。え、何?これもなんか一概にくくろうとしてるって?ごちゃごちゃ言うと私もガラスを叩き割りますけどどうしますか?

   講評   miri

<第1段落>包装紙に「もったい」との文字がたくさん印刷されているような錯覚に陥りそうですね。
<第2段落>破壊行為、損傷行為は故意であろうとなかろうと、「そこにはきちんとした形のそれがある」という認識のもと、安心している平和な市民を脅かしますね。
<第3段落>今回のかぐやchanは、「捨てられない女」に変身ですね。さかんに「片付け」のノウハウ本などが出されているけれど、それだけ片付けられない人が多いのですね。ものを大量に保管するということで得られる妙な安心感のせいでしょうか?
<第4段落>そ、、そうなんです、おっしゃるとおりでございます、だから、ヤメテ〜割らないで〜。
 大切にすることと、新陳代謝をすることが両立できないと考えるほうが無理がありますよね。
 


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