創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   大発見   ミディ

 過去から現在まで月の誕生の説は色々と変わってきたものだ。ジョージ・ダーウィンによると月は地球の一部が千切れて飛び出してきた物だが、太平洋は月が飛び出した後だと言うのだ。この成因説は学者に反論されたが推論に様々な根拠が挙げられた為それが決まった学説となってしまったのだった。しかしその後ドイツ人が月は太陽系を覆っていたガス体から固体の粒だけが残って、回り続けているうちに衝突し合って成長していった物だと言う説を立てた。だがその論も決定的な反論が述べられて消えた。そして最終的には月は地球の兄弟だと考えられる様になったのだ。この様に科学は決して完成している物ではなく次々と新しい理論が生まれるものなのだ。(要約)
 その昔、ヨーロッパの中世の頃はアリストテレスが述べた天動説が信じられていた。天動説は、キリスト教のカトリック派の教えでもあり、疑う者は、誰もいなかった。ところが、コペルニクスという人物が、初めて地動説の本を表したのだ。この考えに興味を持った学者があの有名なガリレオ・ガリレイなのだった。彼は毎晩々天体望遠鏡で月や星の観察を続けた結果やはりアリストテレスの説は違って地動説が正しいと思い始めたのだ。そしてローマ法王庁は、ガリレオに地動説を捨てるようにと強く注意をしたのだ。しかし地動説を捨てる事ができないガリレオは5年後に天文対話という本を書きあげたのだった。けれどその本は半年も経たずに販売を禁じられガリレオは宗教裁判にかけられ、一度死刑判決を下された。当時の死刑は恐ろしい火焙りだったので仕方無しに地動説を捨てるよう誓ったのだ。当然今では地動説が唱えられている。この様に科学は常識だと思っていても変わるものなのだ。大切なのは、自分の考えをいかに持てるかということだ。
 まだ科学技術とかそういうものが無かった頃、人々は科学技術は人類を幸せにするまるで神様の様なものだと考えていた。(たとえ)確かに昨年行われた愛地球博の様に世界中の人を楽しませたりもするけれど莫大な費用がかかったりする物や沢山の二酸化炭素を工場から出したりなど環境や経済に悪影響を与えたりする。一寸先は闇というのだから過去の人々は環境破壊に導く事なんて気付いていなかっただろう。(ことわざ)昔は知らなかったけれど現代の人が大発見をした為に暮らしが良くなったりなどする事はあるけれど、反対にできてしまってからあまり良くない事がおきたというパターンもあると分かった。
 はるか昔から言われてきた知識も大事だけれどそれが絶対間違い無いのか追究してみる事も大事である。ガリレオは教師を務めていた頃生徒に教科書にのっている古臭い考えは教えまいと思っていたが、本当にその通りである。あの人は立派な学者だからとその説に囚われずに新しい見方をすれば前代未聞だった事もわかるかもしれないし、これから先役立ったりしていく事もあるだろう。大発見とはまだ人類が調べなかった事を調べる、又は今まで言いわたってきた事を発展させる事なのである。(書き出しの結び)

   講評   onopi

 この長文は(科学というのは完成されたものではなく、角度を変えてみるとまだいろいろな発見がある。今ある理論や解説にとらわれることなく自由な観察・考え方をするようにして新しい発見をしよう。)というようなことが書いてありました。例として天文学のことがあげられていますがそれだけではないので、要約の際は上段の37行〜下段3行、下段23行〜32行あたりをまとめるといいと思います。第二段落で天動説と地動説のことがあげられました。いい例です。第三段落では視点を変えて科学技術の進歩が決して幸せだけを生み出すものではないことを書くことができました。確かにその通りだと思います。第四段落ではガリレオの話を例に取りながら自分の考えをまとめることができていました。また最後はいい結びになっていると思います。
    

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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