国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   ものと、もの   りんこ

 妖怪の中に、「もののけ」という種類があって、これは「もの」につく。「ものの気」と書いて、これは「もの」が漂わせているかに見える「気配」のことである。ここで言う「もったい」を、そうした「もののけ」の亜種にほかならない。そしてそれがつくと、我々はその「もの」を無償に捨てたくなる。従って逆に、それの付いていない物を見ると、無性に拾いたくなる。つまり、「もったいない」のである。「もの」に「もったい」という「もののけ」が付いている時、その「もの」が我々に「捨てろ捨てろ」とそそのかすのであり、「もったいない」と言って拾うのは、単にその反動に過ぎないのである。かくて、流通経済に円滑に機能し、生活は潤い、我々は満足している。「もったい」である。我々は「捨てるために手に入れる」という、生物学的には希有の性向を身につけ、「消費を上回る生産」という、あり得べからざる事態を楽々とこなしているのだ。
 確かに、ものは大切にするべきだと思う。私は、前に学校で「もったいない」について調べていた。本当の「もったいない」とはまさに「トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われている時である。」という言葉のように何も使われずにただ置かれている状態のことを指す。ものを大切にしなかったら、家に不要なものが増えて生活空間が奪われていき、さらにそれを「もったいないから」と言ってフリーマーケットなどにも出さず、貯めておくのだ。また、昔の人はよくものを修理して再利用していた。今となってはそういうこともほとんどせず、使えなくなったらすぐに捨ててしまう。こういったことをなくす為にも、ものをもっと大切に使っていくことが大事なのである。
 しかし、古いものを捨てて新しいものを取り入れる新陳代謝ことも大事である。例えば、今携帯電話はほとんどの人が持っている。しかも、普通6年ほどの寿命があるとされている携帯電話を、1年…長くても2、3年程度で買い換える人が多い。ところで最近、影で電話をしている人を見かけた。疑問に思っていると、どうやら2つに折れない古い携帯電話を使っていたようだ。このように、旧式の携帯電話を使っているため隠れて通話しなくてはいけない…というほど、今となっては2つに折れない携帯電話は珍しいものなのだ。そして、今携帯電話でテレビが見れたり音楽が聴けたりと、だんだんと携帯電話は多機能化としているのである。このように新しいものの方が使い勝手がいいため、新しいものを取り入れていくことは大事なのである。「桃太郎」という話でもいままで見られなかった新たなことに挑戦し、無事鬼を退治することを成し遂げたのだ。(昔話)
 確かに、ものは大切にするべきだし、新しいものを取り入れることも大事である。しかし、最も大切なのは、「限られた人生で、大事なことは、「何をするか」ではなく「何をしないか」である。」という言葉のように、自分にとって必要なものを見極めることである。(総合化)

   講評   huzi

 さまざまなものがあふれ、日々新たな情報が更新される今、「何をするか」を見つけるのは簡単ですが、「何をしないか」決めて実行するためには、強い意思が必要ですね。
  講評が遅くなってごめんなさい。字数を存分に使って、厚みのある意見を書けていますね。
 とくに、体験実例の示し方がうまい。「トランプ……」の名言を使って、私たちがどれほど使わないものを溜め込んでいるのか、上手に指摘しましたね。携帯電話ほど移り変わりの激しいものはありません。情報を便利に使うための機能が次々に現れると、どうしても買い換えたくなりますよね。
  【昔話実例】は、桃太郎をテーマに合わせて上手に切り取ったね。当たり前の昔話を意見の中でどう料理するか、慣れると意外とおもしろいよね。
 自分にとって大切なものは何か。それを見極めるためにはどうすればいいのでしょう。物事を自分ひとりでじっくり深く考える、まずはそういう時間を持つべきでしょうね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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