国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   青春ドラマ「さい後の授業」   ちょび

「はい、みんな。今日は最後の授業さんかんなので、これをやります。」
先生はそういうと、ピンク色の長いつつのようなものを取ってきました。
「ええ、これは、先生が一日かけて作ったものです。それでは開まく、シュルルルル。」
先生は、それを黒板にはりつけました。そこには、こう書いてありました。

青春ドラマ「さい後の授業」
キーンコーンカーンコーン
教科書をパタンと閉じて、
 先生「これでみんなとの授業は終わりです。」
  A「    。」
  〜
  H「    。」
 先生「みんな、ありがとう。四年生になってもがんばってね。」
みんな「先生!!!」

「はい、これを何と読むでしょうか。分かる人。」
「はい。」
「オカダ君。」
「はい、あおはるドラマです。」
「それじゃあ、そのままじゃないか。」
「なあ、あれ、せいしゅんって読むんだよな。」
となりの席のコバ君が私に聞いてきました。
「知らない。たぶんそうなんじゃないの。手をあげてみたら。たぶんあってそう、かも。」
「かもじゃないよ。」
コバ君はそういうと、おそるおそる手をあげました。まるで、ピストルを持った人に、手をあげろと言われて、おそるおそるあげているみたいです。<<たとえ>>
「コバ君。」
まだ半分しかあげていないに、ほかにだれもあげていないせいか、すぐコバ君がさされました。
「はい、せいしゅんです。」
「そう、青春です。」
「先生、青春ってなんですか。」
「ちっ。おまえたちは青春も知らないのか。青春というのは、感動てきなドラマのこと。今からこれを一班ずつやってもらいます。ここまで何かしつもんのある人。」
「はい。」
「ムカイさん。」
「はい、教科書は何を使うんですか。」
「ああ、ここのこと。うん、じゃあ、先生のすきな算数の教科書にするよ。」
先生はそういうと、たなから教科書を取り出しました。
私も聞きたいことがあったのですが、はずかしくて手をあげられません。
「ほかにある。」
「はい。」
「サトさん。」
「はい。そこのAとかBの中に、何を入れるんですか。」
サトさんが、私が言いたかったことを言ってくれました。
「いいところに気がついたね。ここで君たちが一言言うんだよ。たとえば、先生のクラスになれてよかったですくらい言わないとだめなんだよ。」
と、言いながら、紙をくばっていました。
「今から五分いないに、せりふを考えなさい。」
「書けない。どうしよう。」
白紙の紙を見てつぶやきました。<<いろいろな言った>>
「はい、終わり。」
先生が大声で言いました。
「ああ、もう何でもいいや。ええと、先生のおかげでむずかしい問題もとけました、と。えへへ、とけてないけど、ほかに書くことないし、いいや。」と、思いました。
 みんなが書き終わると、先生は、グループごとに発表してもらうと言いました。
「はい、よくできました。次。」
私たちの班のじゅん番がきました。
「先生のおかげで、むずかしい問題もとけました。ありがとうございました。」
「ふう、言えた。」私は心の中でほっとしました。
「はい。ちょびさんは文章を書くのがとても上手でした。夏休みの読書感想文にもえらばれました。道徳の時間の感想も上手に書けました。ありがとう。」
私は、先生にそういってもらえて、とてもうれしかったです。先生はいい先生だと思いました。次の担任も、先生がいいなあと思いました。<自分だけが思ったこと>>
 家に帰って、お母さんに今日の授業さんかんのことを聞いたら、「先生が、一人一人のいいところを言ってくれて、とてもいい授業さんかんだったね。」
と、言っていました。<<聞いた話>>


   講評   kan

 こんにちは、ちょびちゃん。これはとても楽しい授業ですね。もし先生が小学生にもどれるなら……こんな授業を受けてみたかったなあ。しかも、これは授業参観だったのですね。見にきていたお父さんお母さんも楽しかったでしょうね。
 ★題名の工夫★これはよい題名ですね。はじめに見たときは「青春ドラマってなんだろう?」と不思議に思い、早く読みたくてたまらなくなりました。
 ★たとえ★自分が考えている答えに自信がないときに手をあげるのはドキドキしてしまいますよね。できれば指されたくないなあという気持ちでしょうか? そんなとき、おそるおそる手をあげる様子を「まるで、ピストルを持った人に、手をあげろと言われて、おそるおそるあげているみたい」と書いてくれました。もう100点満点。言うことなしです! 
 ★聞いた話★授業参観についての感想をお母さんにたずねてみたのですね。こうもくを忘れずにしっかり書くことができました。
 ★いろいろな言った★言いましたのかわりに「白紙の紙を見てつぶやきました」ですね。いいですね。何を書こうか……と、とほうにくれるちょびちゃんのすがたをよくあらわしていますよ。
 ★自分だけが思ったこと★ちょびちゃんは先生に、文章を書くのが上手だとほめられたのですね。自分のことを認めてもらえるのはうれしいことです。ひとりひとりのよいところをしっかりと認めてくれる先生だったら、また担任になってほしいですよね。

 体調はいかがですか? 春休み中ゆっくりできるといいですね。
  

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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