創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   地獄のような一年   クー子

 「シクシクシク。」
 教室に泣き声が響く。
 私の六年のときの担任はIという変な担任だった。授業中に、心あるか。こんな問題も分からないの。など児童に対して、傷つく暴言を吐く。それは、まるで悪魔のようだった。ついに、私は限界に達し友達と、とても信頼のできる先生、二人(S先生とK先生)に相談をしにいった。その先生達は戸惑いもなく私達の相談にのってくれた。そして、校長室に行って話し合うことになった。そのことについて話し合いたい人を集めたら三十人ぐらい集まった。クラスの十分の九だ。それをK先生に言ったら、
 「悪いんだけど、十人ぐらいに減らしてくれないかな。」
 と言われた。私はすぐに、皆を呼びその日の都合や本当に行けるかどうか確認した。そして十人ぐらいに減らした。
 話し合う日がきた。そこに集まった人達は皆、真剣だ。今まであった出来事を順番に話していく。しばらくたつと、中には泣いている人もいた。それほど、辛かったのだろう。その問題は何回、話しても解決しなかった。今度は担任と直接、はなしてみた。しかし、なにを言っても言い訳ばかり。皆飽きれていた。
 「何回、話し合っても無駄だ・・・。」
 と私や友達の口からこぼれる。
 「学校の先生自体、やめてほしい!!」
 「弟や妹の担任になってほしくない。」
 ただ、そう願うしかなかった。
 春休みのある日のこと。友達から電話がかかってきた。
 「I(担任)・・・、学校の先生、辞めないって・・・。」
 沈黙が続く・・・。
 「本当に。」
 と私が聞き返す。
 「うん。」
 私が一番、聞きたくない返事が返ってくる。
 今年、洋四小からいなくなる先生は全員で六人もいるそうだ。
 もしかしたら、弟の担任がIかもしれない。
 相談する相手は人間にとってなくてはいけない存在である。

   講評   miri


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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