創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

昨日3224 今日2599 合計58159
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   やっぱり怖いわ   ぴいち

「あんた達!ふぐだよ!!分かっとる?ふぐだよ!」
と大人達が車のなかでさわいでいました。私は、
「もう。みんなは。ふぐふぐってうるさいなあ。」
と、大人達のさわぎを聞いて思いました。
 先生は、ふぐのいい所を知っていますか?私は知りません。その代わり、ふぐは怖いと思ったことがあります。それは、
「ふぐを食べて死んだ人がいる。」
と、おじいちゃんから聞いたときです。そういえば、ことわざで
「ふぐは食べたし、命は惜しい」というのを聞いたこともあります。
 しばらくして、ふぐ料理屋に着きました。中に入る時、お父さんが、
「ふぐ食べてあたることがあるからね。」
と、同じ事を私の耳元でヒソヒソとささやきました。私はそれを聞いて、
「だったら何でみんな食べにくるんだ。ふぐを食べてふぐあいになるんかい?」
と心の中でニヤリとわらいました。
 そして、ふぐ料理が机におかれました。みんなは、とてもおいしそうに、もったいなさそうにチビチビ食べていました。私はやっぱりあたると怖いので、ほんの少し雑炊を食べただけで、あとはごまかして遊びました。ふぐぞうすいは、まるで鶏ぞうすいみたいでした。
 結局お父さん達が
「ふぐだぞ!」
と、さわぐ訳は分かりませんでした。でも値段が高いらしいです。

   講評   tama

【書き出しの工夫】 ふぐを食べに行く道中の様子だね。ふぐは「高級料理」なので、大人たちはもり上がっていたんだろうね(笑)。「さわいでいました」という表現がいいね。子供のようにはしゃいでいたのかな、なんて想像してしまいます。

【自分だけがしたこと】 みんなはおいしそうに食べているのに、ぴいちちゃんはほんの少ししか食べなかったんだね。「あたると怖いので」というところにぴいちちゃんの慎重な一面が出ているね。

【たとえ・ダジャレ表現】 ふぐの味は淡白なので、「鶏ぞうすい」のように感じたのかな。ダジャレのセンスもバッチリ!(^^)! 「心の中でニヤリと〜」「もったいなさそうにチビチビ〜」という表現もうまいよ。

【心の中で思ったこと】 たかがふぐにそれほど大騒ぎするほどのことでもない、という冷静な目線が、笑いを誘います。たしかに特別おいしいものだとは、先生も思いませんが(笑)。子供らしく、かわいらしい気持ちが書けていると思います。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)