国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日3224 今日857 合計56417
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   逆らうやわらかいもの   JRTOKAI

 流れも速く、大きい人達は向こう岸の岩まで泳いで行けたが、私はやっと犬かきが出来るようになったばかりなので、岸のそばの浅い所で、ピチャピチャやって、ときどき流れの速い川の中心にむかって少し泳いでは、引き返して遊んでいた。ところがその時、どうしたはずみか中央に行きすぎ、気づいた時には速い流れに流されていたのである。元いた岸の所に戻ろうとしたが、流れはますます急になるばかり、一緒に来た友達の姿はどんどん遠ざかり、私は、必死になって手足をバタつかせ、元の所へ戻ろうと暴れた。しかし、川は恐ろしい速さで私を引き込み、助けを呼ぼうとして何杯も水を飲んだ。
 それはいつも眺めていた渡良瀬川の流れる姿だった。深いところは青々と水をたたえているが、それはほんの一部で、あとは白い泡を立てて流れる、人の膝くらいの浅い所の多い川の姿だった。たしかに流されている所は、私の背よりも深いが、この流れのままに流されていけば、必ず浅いところに行くはずなのだ。浅いところは、私が泳いで遊んでいたあの岸のそばばかりではないと気づいたのである。
「……そうだ、何もあそこに戻らなくてもいいんじゃないか」
 私はからだの向きを百八十度変え、今度は下流に向かって泳ぎはじめた。すると、あんなに速かった流れも、私をのみこむほど高かった波も静まり、毎日眺めている渡良瀬川に戻ってしまったのである。下流に向かってしばらく流され、見はからって、川底を探ってみると、なんのことはない、もうすでにそこは私の股(もも)ほどもない深さの所だった。私は流された恐ろしさもあったが、それよりもあの恐ろしかった流れから、脱出できたことの喜びに浸った。<<三文抜書き>>
 僕にも、三文抜書きの1,2つ目で似た話がある。
例えば、喧嘩をしたりする時だ。
なぜかというと、
----------------------------------------
|相手|暴力をしたくない方がいい |
|自分|暴力をしたいが相手がやってきたら |
----------------------------------------
このような場合のとき、自分が先に暴力(この話から行くと、流れに逆らい上流に向かって泳ぐ事)をしたとする。
それは、もちろん自分の方が悪いことになると思う。
しかし、相手が先に攻撃してきた場合、攻撃されて、そして暴力をしたとしても両成敗になる。
それなら相手からの攻撃を待った方が良い。
もう一つ似た話を「観」たことがある。
よく、殺害関係のドラマをやっている。
その場面で、殺害犯が、
「動くな!!」
という。これは皆も「見た聞いた」ということがあるはずだ。
この、「動くな!!」に反対の事(この話から行くと、流れに逆らい上流に向かって泳ぐ事)をしたとする。そしたら、間違いなく、殺害犯の拳銃の弾が飛んで来るだろう。
僕はこの話を読んで、やはり、逆らっていい事と、いい事のちがいははっきりした方が良いと思った。

   講評   miri


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)