創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自然に生まれ、触れ、帰る   ミーナ

 科学文明の発達は人間の日常から手間をどんどん省く。しかし,人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだ。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきたことは事実であろう。しかし、そのために、有形無形の人間本来の財産をたくさん犠牲にしてきていることに、そろそろ私たちは気づくべきだ。生きる喜びは心躍る状態、感動に満ちあふれる状態をもてる日々のことだ。そしてそれは「今まで知らなかったことをきょう知った感激。また、あした新しいことを知るかもしれないという期待」である。 生きる喜びとは,感性をとぎすまし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。私は,工夫しながら自分の手で困難を乗り越えて生きていきたい。(要約)
 乗り越えていく方法として,まず第一に自分で何でもやってみる,チャレンジしてみることが大切だと思う。例えば,数学の時間に先生が「前の黒板の問題やってみて」といって,頭の体操の問題を一問書いた時があった。私は一生懸命考えて友達も苦戦していた。その時チャイムが鳴って「それじゃあこの問題解いた子のために答え書いとくわぁ」といって答えを書いたのだ。私は悔しかったので答えを見ず,まだ考えていた。すると友達が来て「これあんなことしていいねんな」と黒板を見ていったのでつい見てしまい答えが分かってしまった。悔しいなとは思ったけど,初め自分で考えていたのでスッキリ感があった。(体験実例)
 そして第二に大人が先に子供に楽な道を造らないことだ。今年は教科書改正の年で,「ゆとり教育」だと言って削っていた部分が,また新しい教科書で復活するそうだ。「ゆとり」が「ゆとり」でなくなったのだ。そしてこの「ゆとり」のおかげで日本人の学生の学力が極端に下がった。その結果に驚いて急いで「ゆとり」をなくしているのだから私たちにとってはいい迷惑である。今年から入ってくる一年生はまだいい方だが,私のような受験生などにとっては急に難しくなるのは追いつくのにも大変だし,1,2年で削られていた部分が当たり前のこととして教科書に載っているのだ。楽な道を造れば結果がどうなるか,見えていたはずだが・・・。
 確かに人間は快適で楽なものに流されやすい。そして,ハンディキャップを持った人やお年寄りには便利なものは悪いものでは決してない。しかし,今楽をして何の得になるだろうか。今のおじいちゃん,おばあちゃん世代は戦争を経験し,苦しい道を歩んできたからこそ現在楽をしているし,別におかしくはない。だが,若い人が今からニートなどをやっていては将来楽をするどころではない。ましてや楽ができない世界になっているかもしれない。「経験は、最良の教師である。」という名言があるように若いうちに経験したことは将来にも活かされるし,自分も汗を流すことで違う意味でのリフレッシュになる。冥土のみやげにもなるだろう(笑...)。だから私は工夫しながら自分の手で困難を乗り越えて生きていくことが大切だと思う。(反対意見への理解)

   講評   hota

 今回から、定番の(?)感想文が始まりました。まず最初にざっと読んで、「なかなかよく書けているなあ」と思ったら、森リンが89点。やっぱりね。

 「生き方の主題」「複数の方法」「体験実例」「社会実例」「反対意見への理解」「名言の引用」「ユーモア表現」これだけの作文の中に、こんなにたくさんの項目が入っていました。エライ。

 今回特によかったのは、ゆとり教育についての「社会実例」と、結びの段落です。結びの「反対意見への理解」のところ、「確かに人間は快適で楽なものに流されやすい。」までは私も電話で話した内容ですが、その後の「ハンディキャップを持った人やお年寄りには便利なものは悪いものでは決してない。」には、なるほどと思わされました。そうですね、人にやさしい技術そのものは、決して悪いものではないですね。要は、使い方です。「ましてや楽ができない世界になっているかもしれない。」にも、感心しました。そう、たとえば停電1つで、私達は自分たちがいかに無力であるかを知ることになるでしょう。便利な技術が、人を無能にするものであってはならないですよね。

 1つ、タイトルがとてもよいので、もっと凝るなら、「還る」を使えばちょっと文学的です。(笑)


毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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