創造と発表の新しい学力
総合選抜入試にも対応。探究学習を超えた、新しい創造発表学習。
AI時代には、知識の学力よりも、思考力、創造力、発表力の学力が重要になる。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   自分らしさ   えてよ

 「私」のふしぎを忘れたましいのことを忘れて生きている人に、その「ふしぎ」をわからせる点で、児童文学は特に優れていると思う。私が児童文学を好きなのは、このためである。確かに「大人」として生きるのも大変なことだ。お金をもうけねばならない。地位も獲得しなくてはならない。他人とスムーズにつき合わねばならない。それらは大変な労力を必要とするし成功したときには、やったという達成感もある。しかし「いったいそれがナンボのことよ」と「たましい」は言う。その声をよく聴く耳を子どもは持っている。たましいなどほんとうにあるのかないのか、実のところはわからない。しかし、それがあると思ってみると、急に途方もなく恐ろしくなったり、面白くなったり、人生を何倍か豊かに味わうことができることは事実である。もちろん、よいことばかりではなく、下手をすると普通の人生を維持できなくなるという危険もあることは知っておかねばならない。僕は自分らしく生きることは良いと思う。
 理由第一に比較ばかりでは自分らしくさがなくなってしまうからだ。クラスでよくテストの点数で勝ち負けをしている人がいる。しかしその二人は授業中は少しうるさい時もある。そのためテストもどんぐりの背比べのような戦いをしている。その人達は、だんだん自分らしさがこの一年で変わったことがよくわかったのだ。これが第一の理由である。
 第二に、自分がやりたいことをやるのは、自分らしさが無くなりにくいと思う。友達で気に入られようと自分の意見をダメにして、皆と同じ意見にする人がいる。でもその友達は、「自分の意見をダメにする。」ということをするので逆に気に入られられていないその人ももっと自分らしくなるできだ。
 確かに例に挙げた友達のように意見をあわせることは、時としては大切だ。しかし「自分の心のうちにもっていないものは何一つ自分の財産ではない」という名言があるように、本当に大切な事は自分を高めてそれを人生に生かすべきだと思う。

   講評   jun

<第一段落>
 全体のバランスから考えると、要約部分がやや長いですが、内容的にはよくまとめています。自分の意見もしっかりと示すことができました。
<第二段落>
 実例を挙げながら、一つ目の理由を示すことができました。人と比べてばかりいると、自分らしさがなくなってしまいますね。他人との比較ではなく、自分の内にあるものをもっと大切にする必要がありそうです。
<第三段落>
 周囲の人たちの意見にそろえるために、自分の意見を殺してしまうのは惜しいことですね。いつも他人に合わせてばかりいる人よりも、自分の意見をしっかり発表できる人の方が魅力的ですよね。
<第四段落>
 確かに協調性も大事ですが、いつも周囲に合わせるばかりでは自分自身が成長しませんね。自分を高めていこうという気持ちがあれば必要以上に周囲を気にすることもなくなりそうです。反対意見に対する理解、名言の引用、ともによくできました。

■今学期は、複数の意見を挙げて、それらを総合化するという構成で書いていきます。次回、また説明しますね。
                              

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