国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   手間をこなす   すいーとぽてと

 私は、人間はある程度の手間を自分でこなしてこそ成長するものだと思っている。人間が人間らしく成長し、本来あるべき姿にできるだけ近づくためには、「必要なる手間」が必ずあると思っている。手間とはそれを経験した人の個性を伸ばし人間らしさを増幅させるものなのである。便利さや快適さを求める人間の欲求が、文明を発展させてきたことは事実だ。しかしそのために、有形無形の人間本来の財産をたくさん犠牲にしてきていることに、そろそろ私達は気付くべきではないだろうか。生きる喜びとは、感性を研ぎ澄まし、自然の大きさと人間の魅力を日々発見することにあると思う。私達は、自分の手を使って何かをやって、人間らしく生きていくべきだ。
 第一の方法として、まず自分の力でチャレンジすることが必要だ。私が小学校1年生の頃、母が弟を産みに祖母の実家へ帰ることになった。私もそれについていった。その後、母は近くの病院で入院することになり、祖母の家には、夏休みから10月の半ばくらいまで泊まることになった。祖母はよく、近くにあるイトーヨーカドーで買い物をしていて、私も一人で留守番をするのが怖かった為、毎回のようについていっていた。本当によくイトーヨーカドーへ車で行っていた為、かなりの方向音痴の私でも、道をだいたい覚えることができた。ある日私は、その店まで散歩として歩いて往復したくなった。少し不安だったが、祖母の妹がそれに付き合ってくれたので、道に迷わずに往復することができた。意外と距離は短かったが、そのときは自分の足で行けたという満足感でいっぱいだった。
 第二の方法は、社会全体として子供達に実体験から学べる機会を増やしていくことだ。昔は、車等が無かった為、外で自由に遊べた。しかし、現在遊ぶ場所は減ってしまい、実体験から学べる機会が少なくなってしまったように思う。だから、これから社会を安全にし、外で広々と遊べるようになると良いと思っている。
 確かに、快適な生活ができるのは科学文明が発達してきているからだ。しかし、「経験は、最良の教師である。」という名言がある。このように、自分に何ができるか問いながら、自分を成長させていく生き方をしたい。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。現代の私たちの暮らしはじつに便利です。スイッチ一つで大概のことはできます。リモートコントロールで、快適な状態を遠隔操作でき、おかげですっかり皮下脂肪をつけてしまう人もいます。(私です。笑)成人病の恐怖にさらされるのは、まあ、目に見える危機として、人間が本来備わって持っている能力をどんどん失っていくのは、一番危惧すべきことですね。
 すいーとぽてとちゃんは、歩く事で自分の頭の中に地図を描く事ができたんだね。車社会は便利ですが、自分の居場所をよく知らない子どもが増えています。本来、子どもと動物は道に迷わないものなんだそうです。今では、そんな常識通りませんね。歩け、歩け!です。
 現代の子ども達は、じつに様々な事情で外遊びが出来ません。地域が危険なこと、時間がないこと、大人の目がないこと。しかし、先日のニュースでも筋肉運動を9歳までに充分行わないと、脳のある分野が発達しないために「我慢できない子」になってしまうという話が出ていました。危険です。
 科学文明はどんどん発達して、今や人間が道具として扱いきれないほどの高度な、或いは威力のある物も出現してきました。そういったものを理性でコントロールするためにも、人間としての能力を高めておく必要がありますね。


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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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