創造と発表の新しい学力
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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パニックにならないように冷静に ショウ
パニックにならないように冷静に
ショウ
私は小さい頃、家の近くを流れる渡良瀬川から大切なことを教わっているように思う。怪我をして全く動けないままに、将来のこと、過ぎた日のことを思い、悩んでいた時、ふと、激流に流されながら、元いた岸に泳ぎつこうともがいている自分の姿を見たような気がした。歩けない足と動かない手と向き合って、歯をくいしばりながら一日一日を送るのではなく、むしろ動かないからだから教えられながら生活しようという気持ちになったのである。ぼくはこの三文が一番心に残りました。
多分この話を書いた人は文章からみて体が不自由なのだと思います。でも、「将来どうなってしまうんだろう」とか「二年後や三年後になったらどうしよう」などとは考えないで、今自分ができる一番いいことを冷静にできるということは、いいことだと思います。
ぼくも似たような経験をしたことがあります。大きなスーパーでお父さんとお母さんと買い物をしていて、はぐれてしまったのです。外国なので言葉も通じないし、どうしようかと思って頭の中が混乱してしまいました。でも冷静に考えてお母さんがいそうなところにいくと、そこで会えました。
でも他にはあまりパニックになったことはありません。野球でもエラーしたときは、冷静に次はどのような行動をしたら良いかを考えています。でも、もし火事が起きてしまったら多分パニックになって死んでしまうかなぁ・・だからそういう時は野球のように、次は何をすることが一番大切かを考えて行動していきたいです。
講評 siori
この話を書いた星野富弘さんは、首の怪我から体の自由がきかなくなり、後に足の指で筆を持って描いた自然の花々の絵が評価された有名な方です。勇気がわいてくるすばらしい絵なので、いつか機会があったら見て欲しいなあと思います。
<一段落>三文抜き書きができました。★文の終わりを(だ・である)の常体に全部そろえるようにしましょう。要約とはただうつすのではなく、いらない言葉を省いたり、接続語(だから、そして、でも)をつけ加えたりします。これから練習していこうね。
<二段落>「多分」と、想像することができました。
<三段落>体験実例として迷子になった話を書いてくれました。★まるで巣穴をまちがえたアリのようにじたばたとあせった、など<たとえ>も考えてみてね。
<四段落>「野球のように、次は何をすることが一番大切かを考えて行動」していけばよいと<わかった>と、まとめるとバッチリです。冷静なショウくんらしいクールなまとめですね。すばらしいよ!先生はすぐにあわててしまいうので(笑)反省しなくちゃなあ。
<ダジャレ>石橋をビシバシたたいてわっちゃう(わたる)
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