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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   あだ名を根絶しようとしている教師のための意見文   メロディ・ブルー

異名、ふたつ名、ニックネーム。他、これに類する物は、簡潔に言えばあだ名である。あだ名の種類は大きく分けて良い物と悪い物2つあるが、わたしはあえて良い方を重視し、あだ名は良い、またはつけても良いという意見を尊重・主張したいと思う。
 まず第一に恥ずかしいからである。小学校在学中教師に「人にはさん・くんをつけて呼びなさい」と何度も口をすっぱくして言われた記憶があるが、だったらこう考えてみるがいい教師。そちらの固定的観念を抹消してやる。だいたい「あだ名」というとすぐ悪いイメージに仕立て上げるおめーら……じゃなくてそちらの話は聞き飽きっとったんじゃ我。よーく聞いとけ。いい昔話をしてやる。幼馴染みの2人(AとB)がいました。2人は「ちーちゃん」「モンちゃん」と互いにあだ名で呼び合っていました。ですが先生に怒られたので「Aさん」「Bくん」になりました。2人の顔は真っ赤になりました。という話をわたしは何度も聞いたことがある(ただしあだ名の呼称はかえてある)。自分に幼馴染みがいるなら、または親友と呼べる友がいるなら、自分はその人のことをさん・くんつけて果たして呼べるだろうか?授業中はともかく、わたしは絶対無理だと思う。言う前に大爆笑する。
 第二に友人らしいからである。人には必ず「膜」というものがある。他人の時点では、水族館のガラスほど厚くて固い。知り合いから友人、友人から親友になるにつれ、その「膜」はしだいに剥がれ落ちていく。「あの伝説の○○が、ついに謎に包まれたベールをついに取り払う…!」のように、それはベールと言っても良い。ついでに壁でも何でも良い。膜なら剥ぎ落とし、ベールなら取り払って、壁なら相手がそれをぶち破る。何でもいい。とにかくそれが剥がれて取れてぶち破るための過程に、「あだ名をつけて呼び合う。または前からのあだ名を教え、その呼称で互いを呼ぶ」があるとわたしは考える。いや別に初めて会った時のままの呼称一筋でもいいし、最近見た映画の「県庁の星」の野村聡と二宮あきだって、「県庁さん」と「二宮さん」のままである。わたしの友人の名かにも、Kさんという未ださんづけの子がいるが、それはその子が礼儀正しく、古風なところがあるきちんとした健気な女の子だからだ。彼女もわたしをさんづけで呼ぶ。別に彼女だけ人から隔てているわけではない。お互い性に合っているからで、別にあだ名で呼び合っても良いのである。つまりどっちでも良いわけ。だが別の場合。彼女が明朗快活な、笑顔の絶やさない子だっらとしたら。間違いなくわたしたちは互いをあだ名で呼び合っていることだろう。わたしの友人には、彼女のような人は2人としていない。だからあだ名をつけて呼ぶのである。
 と、このようなわたしの熱弁にも教師は心動かさぬようである。なんだ、このメロディ・ブルー様がお前ら……じゃなくてそちらにせっかく時間を割いて答弁してやっているというのに。そちらの反対意見を述べてみよ。……ふむ。よしわかった。わたしがそれに対するありがたいお言葉を託宣しよう。てめーら……じゃなくてそちらの主張は、あだ名によって人が傷つく恐れがあるということ、親が一生懸命つけた名前をおろそかにされる危険性があるということだな。うん、まあ言われてみればその話にも筋は通っている。このわたしも、以前ちょっと太っているところから「メロぶー」(一部改)と呼ばれていた時期があったぞ。わたしのせいじゃない(…くはないかも)のにと憤慨した。だが、本来あだ名というものは、人に親しみをこめて呼ぶための道具ではなかったのではないか?今のわたしのあだ名は「メロ子」または「メャロ」(この2つも一部改)である。前者は聞いてすぐ女の子だとわかる「子」をつけ、後者の発音は「ミャロ」に近く、メロと呼んだ時に間違えて言ってしまったのが語源なんだとか。わたしはわりとこのあだ名を気に入っている。理由は、悪意のないあだ名であるからだ。大抵の人にもあだ名はあると思うのだが、普通のあだ名ならみんなこう思っているだろう。続いて2つ目の主張の名前がおろそかにされるという点、これはあまり心配しなくても大丈夫だと思う。ウチの両親何も言ってないし、第一そんなあだ名をつける人が間違っている。おい教師、それなら「人に言われて嫌なあだ名はやめましょう」と言え。これでどちらも幸せだろうが。だからそういう訳で、わたしはあだ名は良い、つけても良いと判断した。

   講評   koni


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