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　　　やる気のカンフル物集め　　　えてぬ

　「おお。すごい。なんだこれは。」
弟がおどろき、思わず声をあげていた。ここは東急ハンズの三階の、古いおもちゃが売っている所である。お父さんが
「こらはなつかしい。よく集めて友達と遊んだな。」
と、なつかしそうに言った。他にも鉄道の模型が十万円。
「買う人いるのかな。」
とつぶやいてしまった。しかし、集めているひと、楽しみにしているひとには貴重品なのだ。これは、僕よりもの集めが好きな、弟のほうが分かるだろう。その弟によると好きなものをこうかんしてもらったり、あてたりするとうれしいから好きということだ。
　このことは、人間は、快感(喜びも)を求め、それでやる気を作ろうとするからであろう。そして、友達もできるし、一石二鳥だ。ぼくも野球の選手のカードは集めることは好きだ。基本的にぼくは、流行に敏感でもないし、流行にながされつぎつぎ集めるものを変えたりもしない。ぼくは、それでいいと思う。ぼくは、前、欲しかった選手のカードを当てたときはまるで、空でも飛んだかのように喜んだ。この瞬間がなんとも言えないほどうれしいし、快感だ。
　しかし、あんまり集めすぎると後が大変だ。片付けだ。ほんとにこれが大変だ。なんとか苦労して、ひどいときは昼ご飯も軽く食べたり、徹夜もして片付けても、またちらかる(笑)。だから最近は引出しを工夫して活用してなんとかちらからずにすんでいる。
　物集めは、人間にとってやる気を呼び覚ます薬や、カンフルである。

　　　講評　　　miri