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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   のりしろ   藤山(ふじさん)

異質な風土、異質な文化の中に住む人には擬声語、擬態語は通用しないものもある。それらは、あくまで間隔的な言語であって、言語の重要な性格である抽象性を持たないからだ。擬声語擬態語は、いわば音楽なのであり、その意味を伝える事の難しさは音楽の与えるイメージを言語で解説する困難さと同じだと言ってよい。それを理解できるようになると、さらに人生が奥深いものになると思う。私はそのような人生を送りたい。
 そのための方法として第一に、さまざま本を読むことだ。本には、擬声語擬態語が載っているし、それを使う機会や使いかたも一緒にのっている。そうすることによって、自分の感覚を養うことができる。私は以前と手も気に入った本を何度も何度も繰り返し読んだことがあった。良い悪いは別として、その本の表現の仕方がかなり身についた。もちろん擬声語擬態語も身についた。このようにして表現力は養われていくのだ。
 第二に、さまざまな体験をして、色々な経験をつむことだ。一度も聞いた事も見たこともない物を正しく想像しろといわれても、まず出来ないであろう。自分の想像力に任せて想像することもできるが、それでは新の理解はできない。よく噂などというもので、変な誤解を招いたりすることがある。噂は本当のこともあるが、うその時の方が多い。少なくともどこかがねじれているはずだ。ベトナムで、「学校の校門に「人食い婆」が出没するとの噂が区内中に広がり、多くの小中学校では、怖がった児童・生徒が登校を拒否し、欠席者が相次いだ。」という事件があった。「小学校でトイレを掃除していた年配の掃除婦が、児童から「人食い婆」と間違えられた」ということもあった。このような噂に惑わされないためにも正しい知識と経験が必要だ。
 確かに、物事をしっかり正しく相手に伝えることも大切だ。待ち合わせの時間などのように、あやふやではとても困ることもある。だが、どのようなものも必ず正確に表せるわけではない。「できあがった規則をなんとか守ろうとすることよりも、実態に合わせて規則を変えていくことが、真に規則を生かす道である。」という名言があるように、完全に完璧なものはこの世にはない。そこで、あやふやなところを理解するためにも擬声語擬態語のような感覚的な言葉は大切だと思う。私はそのようなことを理解できる人生を送りたい。

   講評   inoko

 藤山くん、こんにちは。確かに日本語には、擬声語擬態語が多いようです。それらによって表現された物事は、感覚的にとらえられ、そのものの実体が見えてくることがよくありますね。このような長文を通じて、日本語の特性や特徴を知ることは、普段何気なく日本語を使っている私たちにとっては、とても意味のあることだと思います。自分の意見や考えをよりはっきりと伝えるために、その特性や特徴を十分に生かすことも必要でしょう。
☆ 第二の方法は、「百聞は一見にしかず」ということですね。自分の目で見たこと、体験したことを、しっかりと自分の栄養にしようとする姿勢が人間にはひつようですね。題名の「のりしろ」には、どんな意味がこめられているのでしょう。最後のまとめの部分で、少し種明かしをしてもいいかもしれませんね。変換間違いが、少しありました。あとでチェックしておきましょう。

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