低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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自然旅行 カワセミ
自然旅行
カワサミ
「わぁーい、お兄ちゃんのいるところに来たよ。広いね。」
わたしは、兄と会うのは一カ月ぶりだ。
「食堂にお兄ちゃんがいるはずだから、るうちゃんと一緒に行って、待っていてね。」
そう母は言って、父と保護者会に行ってしまった。 少し心細かったが、ベビーカーをおして食堂に行ってみると兄はいなかった。びっくりしたが少し待っていると兄が来た。兄は小さな妹を見て、
「大きくなったなぁー。」
とうれしそうに言った。わたしも、また背がのびた兄と会ってうれしかった。
保護者会が終わり、父と母がやって来た。さあ、いよいよ週末の家族旅行が始まる。
「まずは、腹ごしらえからだな。」
父は言った。
近くのレストランで兄は、ステーキを食べた。わたしもステーキが食べたかったがハンバーグにした。なぜなら、初めての店でどんなステーキが出るかわからなかったからだ。 おなかいっぱいになると、すっかりねむくなり車の中でねてしまった。 とちゅうで、母は美術館に行きたかったそうだが、子どもたちがみんなねているので、あきらめたそうだ。
次は牧場にむかった。 父の
「ソフトクリームを食べに行くぞ。」
りの羊や子ヤギや子牛がいて、とてもかわいかった。 馬に乗ったり、アーチという声を聞いて、わたしは飛び起きた。産まれたばかェリーにちょうせんしたりした後のソフトクリームの味は格別だった。
二日目は湿原に行った。 雪解け水や雪の残る小道は、歩くのが大変で、丈夫なつえになりそうな枝を見つけるのを、兄と競いあいながら進んだ。 見つけた杖はるうをだいている父や母にわたした。すぐに折れる可能性もあるので、常に探しながら歩いた。
そうこうしているうちに、湿原に到着した。遠くにまだ雪をかぶった山並みが見え、広々していてとても気持ちがよかった。 池のような中を木で作られた道が続いている。 ザゼンソウが咲き始めている。
「あっ、あれ何だろう。」
わたしは、水の中にある白いものを指差した。
兄は手に持っていた杖でその白いものをたぐりよせてくれた。 それは、生卵の白身のようなものに包まれていて、小さなバナナ半分くらいの(七センチくらい)白い物体だ。 手ですくってみると、それはまるでにわとりの生卵みたいだ。とってもとっても手からすべり落ちるものだ。 雪解け水がとても冷たい。こんなに冷たい中で育つなんてすごく丈夫なんだな。 先にあった看板でこれがクロサンショウウオのたまごだとわかった。 池の中には動く生き物はまったく見つからなかった。クロサンショウウオは親になるまで三年くらいかかるという。 それまでは、おたまじゃくしのような形だそうだが、それも見当たらない。 いったいどこにいるのだろう。
この旅行でわたしは、動物や植物からたくさんのパワーをもらったようだ。生き物にいい着物でくるんでもらったようにここちよかった。
講評 nara
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