低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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島国言語と大陸言語 えてよ
島国言語の特色のひとつは、相手に対する思いやりが行き届いていることである。ヨーロッパの言語では、われとなんじ、自と他の対立関係において言語活動が考えられるが、島国言語の日本語ではそういう対立関係はあまり発達しない。島国言語のもうひとつの特質は、話の通じがたいへんよいということである。ツーといえばカーとくる。お互いに野暮な人間はいない、あるいは、いないはずだという前提に立っている。大陸言語の社会では冗語性をあまりすくなくすると、ごく親密な関係の人との間ならともかく、相手に誤解されたり、了解不能を訴えられたりするから、ていねいな表現をしなくてはならない。意見を二つ提示する。
意見第一に島国言語は相手に対する思いやりがある事が前提となっているので短い言葉でも通じ合えるという良さがある。友達と話をするときも、かなり言葉を短縮し省略して喋ることが多い。しかし時々その短縮しているところを解っているのに聞いてくる友達もいた。その友達と喋ると話にならないためばか丁寧な話し方をしなければいけなかった友達もいる。このような人は基本的に野暮だのくどいだのいわれてしまう。島国言語の特徴はこういう人がいないというものが前提なのです。
意見第二にヨーロッパなどの大陸言語は正しい意思疎通をするために適している。国際社会やあやふやであっては困る法律用語などはみな大陸言語なのだ。島国言語に頼ったまま世界に出たら意思の疎通がうまくできなくなり、さまざまな誤解を招ねく危険性が無いとはいいけれないのです。
確かに島国言語にも大陸言語にも良いところもある。しかし、『トランプが生きているのは、それが実際のプレーに使われているときである。』という名言があるように、言葉の特徴をその場に応じて使い分けをすることが一番良いのではなかろうか。
講評 jun
<第一段落>
要約は、島国言語の特色を中心に、うまくまとめることができました。最後に「意見を二つ提示する。」と書かれていますが、この段落は、要約だけにしてしまって構いません。
<第二段落>
島国言語の良さについて意見を示すことができました。自分の体験をもとにした例を挙げたところもいいですよ。
最後の一文だけ敬体になってしまったので、常体に直しましょう。
<第三段落>
この段落では、大陸言語の良さについて意見を示すことができました。具体的な実例を挙げられるとなおよかったと思います。
この段落も、最後の一文だけ敬体になってしまったので、常体に直しましょう。
<第四段落>
やや短めながら、名言を引用してうまくまとめました。自分の言葉を補いながら、他の段落と同じぐらいの長さにできるとなおいいですよ。
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