国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2356 今日277 合計9631
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   「あれ」とは何のことでしょうか?   じょー

 現代社会では、人や物が固有名詞で呼ばれるものであり、また呼ばなければならないのである。固有名詞は人類に、それぞれ自分あるいは自分たちに対立するものだと思い知らせ、それを固定するものである。人間の名前が所属を表すように、山も河も海も、名づけられると同時に、その領有への主張が背後に滑り込む。
 固有名詞が必要とされる原因として第一に、他人と区別することで自分という存在がハッキリしてくるからである。私は学校で何人か中のいい先生がいる。その先生にはきちんと名前を覚えてもらえているので非常に嬉しいし、私のことを知っているんだなと思える。しかし中には人と名前が一致しないという先生もいて、毎回出席番号で指示する。そうなると何となく機械的な感じである。
 また、原因として第二に、物事を簡単に指し示すことが出来るからである。固有名詞=一つの事物を区別するために、それのみに与えられた名称を表す語。もしも固有名詞がなければ「地球」は「星」になってしまい、「太陽」も「星」になる。この未知なる宇宙に「星」はいくつあるか分からない状況で、一体我々が存在しているこの星をどういえば良いのか。似たものが多く存在する中で一つを示すには固有名詞が必要なのである。
 確かに固有名詞が良いことだらけではない。この言葉には背景もついてくるのである。たとえば「黒人」という言葉は「黒人迫害」の辛い過去が一緒についてくる。ここでは固有名詞が悪くなる、しかし、それでは固有名詞を付けられたものはみな差別の対照になってしまうのであって、「朱に交わってもそれはそれ」(自作名言)というように、我々には「分別」が必要なのである。

   講評   hota

 実は今回から、また森リンの点数のつけ方の見直しがなされています。気がついたかな? これまでに比べ、平均点が低く設定されたために、点数が下がっている人が多いです。ですが、今回のじょーさんの点数は、ちょっとよくわかりませんね。理由は今、追跡中です。判明したら、また説明しますね。

 今回も、要約はよかったです。短く、しかし的確に、全体の文意をうまくまとめてありました。ただ、そのあとに「社会問題の主題」を入れるのを忘れましたね。「社会問題の主題」としては、「その固有名詞によって背景が政治的に規定されてくることが問題だ。」ということかな。項目の評価としては、「反対意見への理解」があるので◎は変わりませんが、「社会問題の主題」を第1段落に入れて、結びの段落でもそこに触れて終わろう。

 あとは構成もしっかりしているし、実例もよいし、難しかった今回の長文に対する感想文としては、よく頑張ったと思います。



毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)