国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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森林 すし
数年前、森林関係の研究所に勤務している研究員のところに、ある村の村長が訪ねてきた。いまでは希少価値になった天然ヒノキが大きく育っているのだという。そのヒノキをいちばん高く売るのにはどうするのがよいのかが村長の問いだった。研究員はいろいろ調べたうえで、玄関の表札にして売る有利だという。木が本来持っている価値を生かすことと、商品として木を高く売ることは必ずしも一致しない。この村長軒持ちを仕事の中で実現させる職人達の腕とともにあったのである。
講評 kira
ちあきちゃん、こんにちは。面白い文章だったでしょう? 天然のヒノキの銘木といえば、一枚板でテーブルにしたり、どこかの家の柱になったりするべきだと考えますよね。それがその木らしい使われ方だと感じます。ところが、経済的な計算によると細かく切って表札にするのが良いと出てきたんだね。このように、経済優先で、なんでもお金に代えて考えるとどんな世の中になるだろう。
私たちはすでに、資本主義の社会で大量生産大量消費のくらしに慣れています。だから、たいていのもののねうちは「いくら」といった金額で考えがちです。しかし、お金で買えないものはないと考えて破綻した有名人もいましたよね。
お金では買えないのが人の真心や愛情といったものです。わたしたちの勉強も、将来の収入のためにするのでは寂しいですね。
「お金に代えて考えるとほんとうの値打ちが見えてこない」といった理由をあげて、身近な例を考えていくといいね。
ほんものの価値を考えて行く時、数字が万能の今の考え方は少し改める必要があることがわかってきます。成績だって、数字だけで表現されるのはおかしいのと同じです。もっと豊かな発想をしていきたいですね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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