国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2126 今日280 合計7278
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   オノマトペを大切に   すいーとぽてと

 日本語では、擬声語、擬態語が多く使われる。これらのことをオノマトペという。日本語には、多彩な水の表現があるが、こうしたオノマトペは、同質社会でこそ微妙な伝達の機能を発揮できるが、異質な風土、異質な文化の中に住む人にはさっぱり通じない。なぜなら、擬声語、擬態語というのは、あくまで感覚的な言語であって、言語の重要な性格である抽象性を持たないからだ。オノマトペはいわば音楽なのであり、その意味を伝えることの難しさは音楽の与えるイメージを言語で解説する困難さと同じだといって良い。私は、擬声語、擬態語に代表されるような豊かな表現を大切にする生き方をしたい。
 そのための方法としては第一に、本をたくさん読むことだ。本には、たくさんの擬声語や擬態語が使われている。特に、絵本は子どもにもわかり易く伝わるように書いてあるため、そのような表現方法がふんだんに使われている。本を読むと表現の参考になるため、作文を書く時にも役に立つだろう。だから、色々な本を読み、勉強していきたいと思う。
 また、第二の方法としては、感性を豊かにすることだ。私は、連休中に山に登った。山は、空気がとても綺麗だった。普段生活している場所は、車の排気ガスやタバコで空気が悪いので、空気がとても美味しく感じた。また、周りが木々や花で囲まれていていたので、気持ちも落ち着いた。山を登るのは大変で、身体は疲れたが、心はリラックスできた。自然と関わると、感性が磨かれると思う。これからも、五感を使って豊かな自然に触れていきたい。
 確かに、抽象性のある言葉の方が事実をより性格に伝えることができる。しかし、「全てに効くという薬は、何にも、たいして効かない。」という名言がある。このように、私は擬音語、擬声語に代表されるような豊かな表現を大切にする生き方をしたい。

   講評   kira

 すいーとぽてとちゃん、こんにちは。気持ちのよい休暇でしたね。五月の空は晴れ渡って陽射しが輝いて見えます。さて、それをどんなオノマトペで表すかな? 「日本は湿潤な国」ちょっと発音で舌を噛みそうですが(笑)、水の豊かな国柄が育ててきてくれたオノマトペは、英語の五倍の数にもなるそうです。
 しかし、意外にもその擬音語・擬態語は日本のどの辞書にもあまり掲載されていないようです。理由は、みんな分かり合えるといった思い込みなどによるものらしいですが、もっと注目したいところですね。
 しかも、言葉が古代からいろいろと意味の変遷を遂げてきた事に比べて、オノマトペの寿命は千年以上になるものさえあるそうです。オノマトペの情感を大切にすることはその千年を温める事にもなるんだね。
 オノマトペがたくさん使われているので有名なものに、宮沢賢治の作品があります。先生は「ねこのにゃあとした顔」なんて表現が好きなんですが、語られたものといった感動がありますね。注意深く読んでいくと、お気に入りの作家や作品にはそういった要素があるように思います。マンガも、じつはオノマトペの宝庫ですね。
 私たちが自ら自然にふれあい変化に気付いていなければ、いくら「擬」されても共感はできません。思わず変化(うつろい)を口に出せるような体験をたくさん持ちたいものです。すいーとぽてとちゃんは、登山をしたのね。空気の違う所に身をおくと、体の芯からひきしまる気がするね。まさに、五感に訴えかけてきます。
 正確な言葉は、ある意味、科学のようで数字の要素があるように思えます。いつでも共通理解が得られて万能に見えますが、気持ちを表現するには固すぎるよね。言葉には揺れもゆとりもあっていい。日本の誇るオノマトペをもっと楽しんでいきたいですね。
 

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)