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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   言葉の限界    ランバード

 少年時代桜は、長く咲いていたと感じていた。そして、ついに、長い桜が、咲いた。「桜前線」という言葉があるが、季節感は、どれも、
やはり、微小感覚の、ものばかり。花便りの言葉も、微小感覚を、あらわしわけて、まことに風情に富んでいる。ある日、枝を離れた花びらを
見ていて,これが地面に達するまでの状態を、表す言葉がないのに気がついた。中には、「散る・落ちる・流れる・こぼれる・漂う・降りる」でもない。これと、似たような光景を,秋の信州で、見たことがある。それを、日記に書こうとしても書けない。日本語の貧弱さは、いざ!という時に言葉がでてこないことだ!
 たまにこういう人がいる。元気に、なりすぎて、
[あ--------------------------------------]
となっている人がいる。それは言葉がでてこないからだ。

にんげんにとってことばとは、あらわしにくいもだ。


   講評   sugi

 この感想文は、かなりむずかしかったでしょう。この長文を読んで、自分なりに考えてみるだけでも、いい勉強になるよ。ぴったりの言葉が出てこなくてもどかしい筆者の気持ち、これを理解するには、繊細(せんさい)な感覚が必要だろうね。桜の花が落ちていく様子を見て、「散る」で充分ではないかと思う人も、数多くいることでしょう。そこで、「散る」とは少しちがうと思うところが、筆者のみがかれた感性なのだね。
 桜やからまつの葉ほど、微細な感覚ではなくても、言葉が出てこなくてもどかしいという経験は、たいていの人が持っているのではないかな? ランバード君が例に挙げた、元気になりすぎている人も、やはり言葉にならなくてもどかしい状態なのかもしれないね。ただ興奮して叫んでいるのと、言葉が見つからなくて「あーーー」という声を発しているのと、その二つのちがいを説明できるかな? その人は、何を言いたかったのだろうね。
 元気になりすぎている人を見たとき、ランバード君も、「ぼくにもこういうことがあるなあ。」と、きっと共感したのでしょう。今学期の項目に『体験実例』というのがあるので、自分自身の話も、ぜひ入れてみよう。「人間にとって言葉は……」というまとめの部分が、さらに生きてくるはずだよ。

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