国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   適応力を得るには   えほる

一.人間の知の概念は、頭の中での計算処理ができるという能力から、経験を生かし道具をうまく使って求められている答えを引き出す事という能力に代わりつつある。後者のような場への適応力が、人間の有能さの本質である。学校は、この適応力の向上に努めるべきだ。(要約)足し算のかかれた紙芝居くらいの大きなカートがすばやくめくられていくたび、すぐさま子供たちから、その答えがでる。先生は誇らしげにカードをめくり、生徒たちもそれに笑顔で反応していく。反応というよりむしろ反射といえるであろう。彼らは頭の中で計算しているのでなく、問題式と答えをつなげて覚えているのである。実は、このような暗記だけがベースとなった学習法に反対である。知識だけを詰め込んで、それらが社会に出て役立つのか疑問だからである。知識でなく適応力を向上させるべきだと思う。そのために、二つの方法がある。
二.第一の方法としては、学校で様々な職業体験をさせるための実習を取り入れるべきである。社会では、場に応じた適応力が求められることを、子供たちに知らせることがまず大切だからである。また、机上の学習と、将来の夢を繋げて考えることにより、適応力と知識の両方を興味を持って修得できるからである。実習の時期は、小学校の早い段階からのほうが良いであろうし、その方が、進学にも差し支えないであろう。私の初めてのバイトは、よくあるように、あるファーストフード店であった。単に注文を受けておつりを渡すという単純な仕事と思っていたが、実際やってみると、おつりを渡すとき、レジはあっても自分の頭でやらなくてはいけない場面や、たまにだがクレームの対応の仕方などの適応力を必要とする場面もあった。そのような経験は、どんな机上の勉強よりも印象に残っている。(体験)
三.第二の方法としては、人の経験から学ぶことである。適応能力を必要とする場面に出会う頻度は、どうしても社会と接する時間と比例する。そのため、第一の方法のように経験から適応力を得るというのは、それなりの時間がかかる。そのため、人の経験から学んで、その人がこの場合にはどうしたのかを知ることである。そして、自分が出くわしたらどうするかをシュミレーションしておくことである。こうすることによって、本から人の経験を得たとしても、実践で役立つものとなるであろう。
四.確かに、学校の授業に取り入れるのはカリキュラム上難しいとか、適応力を得ても、入試などの受験には役立たないという反対意見もあるであろう。いまだ知識重視の受験システムがある以上このような意見が出るのももっともである。しかし、知識だけ身につけて、それが社会に出て役に立たないとなれば、宝の持ち腐れに過ぎない。また、若い方が、適応力は身に付きやすく、それを生かしやすいのは事実であろう。くやしいが・・。(笑)このように適応力を身につけることはいつでもできることでなく、やれるべき時期、旬の時期があるのである。(自作名言)したがって、私は早いうちから家庭や学校で、適応力の向上を推し進めていくべきであると思う。

   講評   baba

<第一段落> 
 要約はすっきりまとまっています。当為の主題は課題文にそったもので「知識でなく適応力を向上させるべきだ」としました。紙芝居の例もいいですね。
<第二段落>
 方法の一つ目として「学校で様々な職業体験をさせるための実習を取り入れるべき」としました。職業体験の必要性や取り入れ方が具体的に記述してあり、説得力を増していますね。
<第三段落>
 方法の二つ目として「人の経験から学ぶこと」を提案しました。経験者の話や意見というものは昔から大事にされてきましたね。トラブルに遭ったとき「そういえばあの人はこういっていたなあ」と思い出すこともあります。先達の経験から学ぶことは効果的な方法ですね。
<第四段落>
 反対意見として「カリキュラム上難しい」「入試などの受験には役立たない」という意見を取りあげつつも「知識だけ身につけて、それが社会に出て役に立たないとなれば、宝の持ち腐れに過ぎない」とずばり核心をついています。学校で勉強したことが現実の生活に役立てられないことは多くの人が痛感しているはずですね。するどい意見です。自作名言もばっちりです。

    

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