国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく。

昨日2566 今日1693 合計4259
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

      木を生かせ!           ブラックベーダ

 私は卓球をやっている。その卓球の時に使う卓球用具の中にラケットがある。今、私が使っているラケットは5000円くらいのラケットだが、私の家と違ってお金持ちの家は10000、20000円のラケットを使っている人がいる(笑)その10000、20000円するラケットは丁寧にミスがないようにつくられている。そのラケットの中に20000円くらいするヒノキで出来ているラケットはヒノキの特質を生かし、良いラケットだ。だが私は10000、20000するラケットよりも、今使っている5000円のラケットの方が良い。
 私は卓球のラケットのように日本で作られている(日本のメーカーが世界でNO1)物だと私たち日本人には良い。けれど最近卓球用品ではなく木材で作られている商品、例えばテーブルや柱の材料などは外国からの輸入などによって、外国の物が増えてしまい日本の商品が売れなくなってきた。そのために木材メーカーの人の多くが少し質を下げたりして外国からの輸入品より安くして買ってもらうようにした。けれど私たちはそのようなことをして作ったものを多少安くても買いたくない。どうせ買うなら少し高くてもしっかり作られているものの方がよい。その理由は長い間使うのだから良い方がいいと思うからだ。二つ目の理由はこれから買った物に想い出が詰まっていく物はちゃんとしていた方がよいと思うからだ。
 100万円払っても買えない物、1000万円払っても買えない物がこの世にはある。それは思い出である。他人に突然、「お前の思い出を1000万円払うからよこせ」と言われてもあげられない物である。他にも思い出は仮にあげることが出来てもあげたくない物だと思う。例えば長い間使っていた物、私で言うと卓球のラケットなどでその値段が5000円だとして「新品のと交換してくれ」等と言われて私は交換したくない。そして「なら5500円で売ってくれ、6000円で売ってくれ」と言われても渡したくない。その理由は2つある。それは、今までの試合で勝ったり、負けたりした思い出がそのラケットに詰まっているからだ。2つ目の理由は自分の愛着がついているからだ。
 よくテレビのCMで「お金に買えない価値がある」と言う言葉が有名だが、どんなに思い出があっても日本人が外国からの輸入品より安く売り、儲けようとしている商品ではなく、日本の職人が1つ1つに心を込めて作ったものの方が私は好きだ。今の人間は、木を生かしていかなければいけない。

   講評   nara

 思い出について考えると、目先のこと・短時間のことではなくて、長い時間をかけて蓄積されてきたものととらえられそうだ。ヒノキの表札の話は、どちらかというと「今・すぐに大きな数字を得られるもの」ということになる。目先の数字に追われてしまうと、大切なもの・将来大きく育つかもしれないものを手放すことになる危険性があるのだね。ブラックベーダ君の作文に「長い間」「これから」という言葉が使われていることからも、数値による評価が短期的なものになりやすいことがわかるよ。
 数字というものは、とてもわかりやすい目安・基準ではあるけれども、万能ではないということだろうね。なぜならば、数字では計れないものがあるからだ。まとめにおもしろい題材を使ったね。このCMはよく考えられている。お金では買えないもの、つまり値段がつけられないもの(プライスレス)がある。いろいろな思い出や感情ということだろうね。(CMとしては、「値段がつけられるもの・ついているものは、うちのクレジットカードを使って買ってね。」ということになる。)最近の日本人は、数の多い方・効率のいいものを優れていると思ってしまいがちなのかもしれない。何だか、数字や時間に追い立てられているような印象もあるね。
 「愛着」は「愛が着く」という意味だから、「愛着がつく」だと表現が重複しているね。
 まとめの段落「どんなに思い出があっても」がどの部分に続いていくのか、わかりにくくないかな? ブラックベーダ君は、一文がやや長くなりやすいようだ。一文が長いと、「……は〜だ」の対応がわかりにくくなる。一文をシンプルに短くするよう、心がけてごらん。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

作文教室受講案内   無料体験学習   作文講師資格 
Online作文教室 言葉の森  「特定商取引に関する法律」に基づく表示」  「プライバシーポリシー」 
お電話によるお問合せは、0120-22-3987(平日9:00-19:30)