国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   シンプル イズ ベスト??   聖羅

 地球上にはまだ浪費文明に侵されず昔ながらの素朴な生活を営んでいるところがいくつもある。わたしはそういう土地に行き、その生き方になじむことで、自分の生きている日本の大都会の生がいかに反自然な人工的なものかを知った。と同時に彼らのその生のほうがいかに人間らしく、自然と調和しているかを味わった。そのほうが効率的生産を求めてあわただしい日本の今の生活よりずっと上等な生だと痛感したのだ。そこで何より思い知らされたのは、人間は生きていく上でなんとわずかの物で足りるかということだった。われわれが生活の必需品のごとく思いなしているさまざまな文明の利器などなくても人間は生きていけるのである。むしろそんなものなしに身を自然の中に置いたほうが、どれほど今自分が生きてあることをしみじみと感じるかもしれないのであった。(要約)
 確かに自然的に生きることは大切だ。今まで私は通学時にエスカレーターを使用していたが、最近階段を使うようになった。部活の筋トレという理由で始めたのだが、これを始めてから時間に余裕が出来るようになった。電車がホームに到着する間際にエスカレーターを駆け上がり、駆け込み乗車をしていたのが、階段を使うことで余裕を持って家を出るようになったのだ。
 しかし文明を受け入れて生きることも大切だ。身体障害者と呼ばれる方たちは文明や医学が発達することで五体満足の人々と同じような生活が出来る。例えば、外出したくても出来なかった筋力の弱い人でも、今では電動車椅子で好きな場所へ自分の好きな時に行くことが可能になった。
 自然的に生きることも、文明を受け入れることも大切だ。しかし、より大切なことは「私たちの人生は、私たちが費やしただけの価値がある。」という名言にもあるようにどれだけ充実した日々を送ることが出来るかである。

   講評   takeko

おっ、早く提出できましたね!いいですねえ。では、こまかく見ていきましょう。「要約」これはよく出来ました。「意見A」「自然的に生きる」という書き方は少し問題があります。これだけだと、Natureの自然か、それ自体からという意味の「自然に」の「自然的」といっているのかよくわかりません。また、「自然的」ということば自体、日本語としてはおかしいと思います。「的」ということばを使うときは用心してください。この場合は「自然の中で暮らす」などとすればいいです。それから、長文の言いたいことは、「文明によって人間が脆弱になる」ということが入っていますから、そのことについてもふれてほしいところです。体験実例を書きっぱなしにするだけでなく、そこが長文の内容とどうつながるか一言ほしいのです。たとえば、「筋力もつき、人間のもつ本来の力も強くなったように感じる。また、余裕のある生活についても考えさせられた」など。「意見B」社会実例として、「身体障害者」という人たちをとりあげることができました。この段落も少しものたりないですね。「身体障害者」にかぎらず、「弱者」ということばでもう少し一般化してとらえたほうがいいです。それから、便利な生活がほしいのは、「弱者」だけでしょうか? 「時間をお金で買わなければいけない」人たちが身近にいませんか? (私もそうです。食器洗い機を使っています・笑)。最後の段落はいいです。「自然的に生きること」は、「自然の中で生きる」に書き換えになります。なぜ、長文の著者は「自然と調和している生活」が「上等な生活」だと思ったのでしょうか?そして今、「スローライフ」「スローフード」というのが見直されているのはなぜでしょうか?「弱者」には文明も必要ですが、やはり「弱者」である赤ちゃんや幼児にはふさわしいでしょうか?いろいろと考えてみてください。作文は、ただ長文を見て、課題にあてはめて書くだけでなく、そこからあれこれ考えをめぐらすことで思考力をきたえる役目もあるのです。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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