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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   流れる時間から積み重なる時間へ   はる

 「時間は、流れるものではなく積み重なるものである。」
我々は人生において、この「流れる」時間と、「積み重なる」時間の双方を交互に体験することになっている。日常生活における「何もしないでいる」時間というのは、芝居の「暗転」や「幕間」と似ている。言うまでもなく、暗転時に流れた時間を、幕間によって積み重なる時間へと体験し直すのだが、最近では、「流れる」時間の呪縛力が強くなってきている。それと言うのも、「流れる」時間は、放っといても体験出来るため呪縛されている感じが強いのだが、「積み重ねる」時間については、我々自身が意識し、工夫しなければ体験出来ないことになりつつあるのだ。よって、私達は意識した中で“休息”を見出すべきである。そのために考えられる方法が二つある。(第一段落 要約・意見)
 第一の方法として、探求出来るような趣味を持つことだ。また、見つける際にはどんなことであれ、自分の意思で行う趣味を探求出来れば、尚良い。自分の趣味が、単なる時間潰しとなるようでは趣味とは言えないだろう。趣味のために費やす時間を「積み重ねる」時間にすることに意義がある。(第二段落 方法1・実例)
 また、第二の方法としては、拘束時間を評価するのでなく、成し得た事を評価するような社会を作ることだ。決められた時間に追われていると、どうしても「暇潰し」や「空白の時間に逃げる」といった受動的な解決になってしまいがちだ。しかし、自分で時間を決めることが出来れば、主体的なリラックスが出来る。最近では、労働時間がフレックスタイムになったり、様々な休暇を申請出来るようになったり、また自宅勤務といった方式も出てきた。この方式が進むと、朝の通勤ラッシュはやがてなくなるかもしれない。(第三段落 方法2・社会実例・ユーモア表現)
 確かに、何もしないというリラックスも有効ではある。しかし、私達は自分の意識的な休息を持つべきだ。積み重ねる時間とは自発的なものでなく努力の賜物なのである。自分で行動して、はじめて時間は積み重なるものとなる、ということだ。(第四段落 反対理解・自作名言)

   講評   tama

第一段落: 要約から意見への流れが自然です。非常に読みやすく、かつわかりやすい文章が書けました。

第二段落: 「探求できるような趣味を持つ」という方法はいいですね。理由の説明にも納得できます。私はクロスワードパズルに凝ったこともありますし、物を作ること(洋服、ビーズなど)にはまり、たくさんの時間を費やしました。それはとても有意義な時間だったと思います。はるさんは、何かに夢中になった経験はありませんか? ここに自分らしい体験が書けると、さらにいいでしょう。

第三段落: 第二の方法も、よく書けています。勉強やクラブ活動でもそうですが、費やした時間の長さより、内容が問題なのです。短時間でもその内容が密度の濃いものであり、結果に結びつけばいちばんですね。成績優秀で、クラブ活動などでも成果を上げ、さらには友達ともよく遊びに行っている人のことなどを思い浮かべてみましょう。(はるさん自身がそうなのかな?)

第四段落: 【反対意見】、【当為の主題】もいいですが、いちばんいいのは【自作名言】でしょう。これはよく考えましたね。自分の心に置いて、行動することができればベストですね。



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