国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
小学1・2年生
小学3・4年生
小学5・6年生
中学1・2・3年生
高校1・2・3年生
お金で買えないものを大切に ☆マリー☆
その村の森には、それほど多くはないけれど、いまでは希少価格になった天然のヒノキが大きく育っているのだろう。木が本来もっている価格を生かすことと、商品として木を高く売ることは、必ずしも一致しない。山の木を単なる商品にしてしまわないためには、職人的な腕が生きていなければいけない。木の文化は、天然のヒノキが細切れの板にされるのがかわいそうだと感じる、あの村長の気持ちに支えられてきた。そして、その気持ちを仕事のなかで実現させる職人たちの腕とともにあったのである。ものの価値をお金に換算せずに考えるほうが良いと思う。
その理由は第一にお金に換算せずに物事を考えると、そのものの本当のよさが見つけられるからである。私の後輩の女の子が持っていた財布を私は見ました。それは、買ったのではなくて、自分で作ったような財布だった。これを見て
「かわいいね」
といったらその子は
「これは、小学生のときから使っていて、すごく大事なものなんです。」
といってきた。私はすごいなーと思った。それは、たとえ新しい財布が買えるほどのお金をもらっても今の財布が手放せないほど使っていることに感心した。
その第二の理由に、お金に換算してものの価値を考えると、そのものの本当の価値がみえなくなることがあるからである。私はテレビで自然村を作ろうとしているボランティア団体の物語を見た。そこは、ここからは入ってはいけないという鉄でできた柵がつくられていた。その柵をがんばって採る作業をしていた。それはなぜかというと、鹿などの動物がすんでいて、仲間たちを引き裂いてしまったからである。一日で100mほどしか柵をとっていないのに、70頭もの鹿がその柵をこえて仲間と合流した。私はこのボランティアはすごいなと思いました。なのに、そこではダムを作る作業を進めていた。世界各国ではお金の単位で表せるものが世の中を動かしている。しかしお金で買えない自然を切開いて工場やダムを作ることは、短期的には経済を豊かにすることではあっても、大きな目で見ると、お金で表せない価値を失っているのかもしれません。ダムを作れば周りには電線柱もたつし、環境問題になりかねません。データー実例では、日本で一番多い自然環境1位は地球温暖化で2位は酸性雨…16位に水質汚染がきていた。
たしかに経済を豊かにするのも大事だ。でもお金でかえれないものをもっと大事にすべきだ。
講評 koni
第一段落の要約は、上手にできましたね。是非の主題が明確にできました。
第二段落では、書き出しに【理由1】と体験実例を挙げることができました。ぴったりの実例で説明もわかりやすくていいですね。「自分で作ったような財布」のところをさらに詳しく説明するといいですね。柄や大きさなど、一文くらいでいいのでまとめて説明してごらん。
第三段落では、【理由2】と実例を挙げることができました。データ実例も自分で探してくれたのですね。すばらしいですよ。鹿の話もとてもいいですね。
第四段落では、反対意見の理解をして是非の主題でまとめることができました。
毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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