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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   集中・すばらしさ   千代紙

「シュッポーン!」
と、大きな音を立てて飛ぶ、シャンパンのコルクを、以前集めていたことがある。今となっては、『こんなものを集めて何がおもしろかったのか・・・』とも、思ってしまうが、当時は熱中した。しかし、シャンパンは、しょっちゅう飲むものではないし、(我が家では)飲むこと自体数少ない。だから、クリスマス、年に数回の地域の総会、お母さんの実家に行った時、・・・etcetc・・・。と、がんばって集めた。コルクが手に入ると、すぐに乾燥させて、しまった。そんな(くだらない)ことを続けて・・・。何年かたった。いつの間にか、買い物袋いっぱいにまで集まった。しかし、そのころにはそんなものを集めるのなんか忘れていた。まるで、食べ物を隠したことを忘れたリスのような感じだった。(と・・・思う・・・)
 もう一つ、集めることに熱中したものがある。それは、プラモデルだ。
 三年生くらいのとき、プラモデルのすばらしさ、日本の技術に驚かされた。店の中を歩いていたら、あるロボットに目がついた。最初、
「あ。これ、かっこいいな・・・」
と思って買ってみた。もちろん、完成品だと思って・・・。
 家に帰って、さっそくあけてみる。すると・・・。中には、小分けされた、プラスチックの板(にしてはでこぼこだし、穴だらけ)が、数枚と、一枚の紙。
「・・・・・・・・・・・・」
ショックのあまり、三点リーダの連発しかできなくなったぼくは、父さんに、
「コレ、ドースンノ」
と、聞いた。ショックのあまりカタコトの言葉になっていたと思う。すると、父さんは、爪切りみたいな道具を出してきて、作り方を教えてくれた。(後で教えてもらったが、それは、ニッパーというらしい)
 ぱちぱちとニッパーを動かし、説明書の通りに組み立てた。少しずつ、体が作られていく。しばらくすると、目の前に一つのロボットがあった。最初は、でこぼこの板だったものが、こんなかっこいい物になるとは・・・ただひたすらに感動した。
 それからは、何か買う機会があると、そのたぐいのものを買ってもらうようになった。小さな部品から、大きな部品まで。組み立てていくのが、とてもおもしろくて、たまらなかった。しかし、それも長くは続かなかった。その原因は、ガンプラである。
 このガンプラというのは、天ぷらのような名前ではあるが、そうではない。『ガンダムのプラモデル』の、省略なのだ。それの一つ、ザクなんかではないやつを買ってきて作ってみたところ、、、挫折。_|‾|○ 三年生に十五歳以上対象のものはむずかしかったようだ。でも、いつかまた・・・と、思っている。物を集めるということは、人間にとって、何かに集中できる、きっかけである。でも、ぼくのように、お金をかけすぎる・・・というのも良くないとは思うが。


   講評   takeko

本当にうまいなあ。
パソコン上で見ると、またふんいきがかわりますね。

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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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