低学年から学力の基礎を作る
作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)
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人間の器用な手 うさちゃん
モグラは、ミミズを大量に食べていきている。そんなモグラの生活を可能にしているのがモグラの「シャベル」の様に進化した前足だ。人間の祖先は直立二足歩行をかちとることによって、前足を手に転化することができた。だからこのような、人間だけがもつ行動の多様性か、やがて香り高い文化の創造もとをなしたのだ。人間の祖先が作った道具は、それがかりにきわめて単純なものであっても、やはり、人間が意図的に、人間の意志によって作ったものだ。
鳥は空を飛ぶが、飛べない人間は鳥にあこがれて飛行機、ハングライダー、気球のように、空を飛べる物を作った。私は、この三つのどれも乗ったことがない。何故かというと私は、あまり高いところが好きではないからだ。私は、飛行機や気球のように石油で飛んでいるのは、鳥には似ていないと思う。でも、ハングライダーは翼を気流で乗せて飛ぶから、乗っている人は自分が鳥になったような気分になるだろう。
人間の赤ちゃんは産まれてからすぐに立てない。カンガルーの赤ちゃんもそうだ。しかし、カンガルーはそんな赤ちゃんのためにポッケットがついている。人間にはそんなポケットがないから、だっこ紐という物を考えたのかもしれない。だっこ紐についてお母さんに聞いてみた。
「お母さん、だっこ紐ってあるでしょ、あれってカンガルーに似ているよね。」
「そうね、確かに似ているかも。最近はだっこひもの少し太い形のものが流行っているそうよ。」
「ああ知ってる!まるでハンモックのようなやつでしょう?」
「子守りバンドって言うのよ。それで赤ちゃんをだっこすると、おなかにいた時と同じ姿勢になれて赤ちゃんが安心するそうよ。」
「カンガルーが見たらカンガエルーって言うかな?」
もし人間が一人、武器も何も持たないでアフリカにとり残されてしまったら、きっとアフリカの中の動物で一番弱い動物になってしまうだろう。このように人間は、例えばモグラのシャベルのみたいな前足の様に、体の一部がすぐれた作りにはなっていない。しかし、人間は手をもっている。しかも二つ。今私がこのように文章がかけるのも、手があるからできるのだ。
このように、私たちの身の回りには、生き物の動きをまねしたものがたくさんあるということが、分かった。そして、人間には、器用な手という体の部分があり、物をつかむこともできれば、書くこともできれば、道具を作るということができる、すばらしい体の作りになっているということが分かった。
講評 tama
【要約】 要点をしっかりおさえています。いつも長文音読をがんばっているものね。その成果がちゃんとした形となって表れているね。(^^)
【体験実例】 人間の体には、土を掘るシャベルや空を飛ぶ羽がついていません。だから動物の特徴を真似た道具を、たくさん作り出したのかもしれないね。
赤ちゃんを抱っこする「子守りバンド」をつけているお母さんたちは、たしかにカンガルーみたいだね。さすがうさちゃん、目のつけどころがいいなあ。(^O^)
【たとえ・ダジャレ表現】 「ハンモックのよう」な子守りバンドを見たカンガルーの感想をダジャレで表すとは、なかなかやるなと二度感心しました。
【わかったこと】 人間が作った道具について、また道具を作り出すことのできるすばらしい手について、改めて考えることができたね。人間はやっぱりすごいね。
※ 6月2日(6.1週)は進級テストです。課題フォルダを見て、書くことを準備しておいてくださいね。
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しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。
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