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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

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   天才シェフの玉子丼   ミスターカービィ

 グツグツ。 
鰹と昆布のい匂いがぼくの鼻をくすぐります。ぼくは、腕まくりをしました。今、ぼくが作っているのは玉子丼です。
 五月十三日、母の日の前日。
「これやってみる。」
と、母かぼくに突然、聞いてきました。急いで台所に行ってみると、まな板の上に裸にされた玉葱がごろんと転がっています。ぼくは、母に
「サングラスちょうだい。」
と、おもむろに頼みました。なぜなら、玉葱を切ると涙が出る、と漫画に書いていたからです。しかし、母は、
「大丈夫、大丈夫。ピンクの子供用の包丁出しなあ。」
と、ぼくに指示しました。「本当に涙出へんのかな。ママにまんまと騙されてんのとちゃうんかな。」と、ぼくは、そう思いながらも仕方なく子供用の包丁を手にしました。
 まず、最初に玉葱のへたを切り落としました。次に、それを上から力を入れ、半分にします。そして、カットした玉葱を七個くらいにしました。ぼくは、リズム良く玉葱を切っていきました。さらに、母が準備していた煮汁の中に切った玉葱をポトン、ポトンと入れたのです。すると、母が
「静かに入れなあよ。周りが知るで汚れるやろ。」
と、ぼくに注意しました。ぼくの材料の入れ方がまるで、プールの飛び込みのようだったからです。
 次は、かまぼこの出番です。それを切るとき、わざとではありませんが、かまぼこ板に半分以上もかまぼこがくっ付いたままでした。四苦八苦しながらも、どうにかこうにか残りのかまぼこを無事切り取ることに成功しました。最後に、板に残ったかまぼこを包丁でスゥーッと削ぎ落としたのをポイッと口に放り込みました。つまみ食いです。そうしている内に、玉葱が煮上がってきました。その中にかまぼこを加えます。
 いよいよ、玉子の登場です。冷蔵庫から玉子を四つ取り出すと、ボウルにコンコンと割りいれました。そして、シャカシャカ箸で同じ方向に溶きます。最後の仕上げです。卵液を煮立っている鍋の中に少しずつ回しかけました。母のアドバイス通り、鍋底を箸でトントンとつつきました。下の方まで玉子を行き渡らせるためです。しばらくして火を止め、後は余熱で火を通します。
 丼に炊き立ての白飯をよそい、汁を切った出来たての玉子丼の具を丁寧にかけました。ぼくは、
「どっちの料理ショーに出られるかもな。」
と、ひとり呟きました。
 「きょうの玉子丼、おいしいな。」
家族全員、ぼくの玉子丼に舌鼓を打ってくれました。「やったぜ、ベイビー。」ぼくは、心の中でガッツポーズをしました。
 これからもめきめきと料理の腕を磨いていこう、そして、玉子丼が母の日の最高のプレゼントになった、と思ったぼくです。

   講評   ita

こんにちは、カービィー君。今回から森りんの採点方法が変わり案した。今で全学年で得点を出していたものを学年別にすることになったのです。ですから総合得点の伸びもすごいね。(^o^) 来月もこの調子でがんばりましょう。(^o^)/
             

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
 自動採点ソフト「森リン」で上位になった作文を掲載しています。
 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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