国語読解力は、あらゆる学力の基礎。問題集読書の復読と、読解検定の自主解説で確実に力がつく
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作文教室の丘から 小学生、中学生、高校生の作文 (編集)

小学1・2年生   小学3・4年生   小学5・6年生   中学1・2・3年生   高校1・2・3年生

   私の両親   えとわ

「お母さんが今と違う仕事をしていたら、お父さんと結婚していなかっただろうな。ということは、○○に出会えなかったことにもなるね。○○に出会えてよかったので、お父さんと結婚してよかった。」
と母は、面白い論理で、話しました。すると、父が、
「そうだろ。お父さんがいるから、朋代がいるんだぞ。お父さんは偉いんだぞ。」
とうれしそうに言いました。いつも両親の会話は、まるで、漫才のようで、楽しいのです。母の真面目な言い方と父のひょうきんな言い方がうまくミックスして、家の中が笑いの渦に巻き込まれるのです。
両親の楽しみは、旅行です。だから、夏休みや冬休み、春休みは必ず旅行に連れて行ってくれます。小さい頃に北海道から沖縄まで、いろいろなところに連れて行ってくれたそうですが、あまり覚えていません。作文を読み返したり、ビデオを見たりして思い出すこともあります。よく覚えているのは、最近行ったグアム旅行です。休日によく卓球をしていたので、ホテルでも卓球を楽しみました。両親は、本気でやってくれるのでおもしろいです。父は、
「お母さんと勝負させて。」
と私より夢中になります。そして、母に勝つと満足そうに、父はやったあと喜びます。まるで子どものような父です。
 楽しい両親ですが、2人とも責任のある仕事に就いているので、厳しい面もあります。両親は、常識のないことをすると怒ります。たとえば、約束を守らなかったり、時間に遅れたりすると大変です。私には、8歳も離れている姉がいます。姉は、よく怒られているのでかわいそうだと思いますが、姉は約束を破ったり、時間に遅れたりするから仕方がないと思いました。母は、
「○○も高校生くらいになったら、お姉ちゃんのようになるのかな。」
と悲しそうな顔をします。私は、ほめられることが多いですが、ときどきやるべきことをでれでれやっていて、寝る時間を遅くしてしまうときに、しかられることがあります。父もでれでれしているから、「蛙の子は蛙」のことわざがぴったり当てはまります。父は、
「○○。でれでれしてないで、やりなさいよ。」
と母の言い方をまねします。しかられているのに、父が言うと笑ってしまいます。
 父は、私の学校のPTA行事にもよく参加してくれます。去年の運動会の親子競技では、子どもにかえったように一緒に楽しんでくれました。奉仕活動やリサイクル活動にも熱心に取り組んでくれました。真面目な父でもあると思いました。
 母は、家に帰ってきても仕事をしていることが多く、大変そうです。それでも小さい頃から、絵本を読んでくれたり、ピアノ、珠算、英検、漢検の勉強を教えてくれたりしました。今は、母が教えられなくなってきたので、一人でやっています。教えてくれる人がいるといいなと思っています。また、私は、母と一緒にお風呂に入り、学校のことをたくさん話します。4月から部活が始まったので、主に部活の話が多くなりました。
言葉遣いにも厳しい両親です。母は、勉強ができる子より道徳が身についている子の方が好きだとよく言います。私も、優しい思いやりのある人になりたいと思いました。

   講評   sugi

 エピソードを交えながら、ご両親の性格を紹介し、さらに自分自身の話も合わせてまとめ上げるのは、なかなか大変な作業だったことでしょう。えとわさんの力量が存分に発揮された作文になったね。
 書き出しの会話は、かなり効果的。論理的なお母さんと、話をすぐにお笑いにもっていくお父さんとのやりとりは、えとわさんの家庭の日常的な光景なのだろうね。二人の対照的な性格、そして家庭内の温かい雰囲気が十分に感じ取れます。
 第三段落からは、二人の厳しい面、さらに学校の行事にも積極的に参加するというお父さんの真面目な一面も紹介してくれたね。こんなふうに、人物でも物事でも、別の面を見るというのは大事なことだよ。いろいろな面から見ることができたら、人との付き合い方も上手になるのではないかな。最初は印象が良くなくても、「この人には、どんなすばらしい面があるのかな。」と、探すのが楽しみになるかもしれないね。
 えとわさんから見ると、高校生のお姉ちゃんは、ご両親によく叱られているのだね。先生も、中学、高校のころは、親にしかられることが多かったなあ。(笑)年齢が離れているだけに、遊び相手やライバルという関係にはなりにくいかもしれないけれど、人生の少し先輩として、お姉ちゃんからも多くのことを教わることができたらいいね。
 「優しい思いやりのある人になりたい」という結びが光っているね。まずは家庭内で、常に心がけていくことが大事なのだろうね。

毎月の学年別「森リン大賞」作品集森リンの丘 
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 しかし、子供たちの実力はそれぞれ個性的です。上手に書けている子の作文を見せて、自分の子供の作文と比較しないようにお願いします。

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